ふしぎ駄菓子屋 銭天堂18 (ソフトカバー) – 2022/9/8 廣嶋玲子 (著), jyajya (イラスト)
「銭天堂18 作:廣嶋玲子 絵:jyajya」を読んでみた。
商品づくりのために招き猫さんたちに昔話をする紅子の巻。
目次のイラストのミニ紅子さんが可愛い。
『妖刀糖』
時代は戦国。刀を打ちたい鍛冶屋の男が『妖刀糖』を買う話。
時代がぐっと遡ってしまって、新鮮な感じがする。そして、うちも先祖は鍛冶屋だったらしい。鍬やなたを打っていたと父が話していた。農村に鍛冶屋って必須だったんだろうな。
『舌鼓』
時代は江戸時代に入ってすぐ。若君の教育係が若が食事をしないことに困り果て『舌鼓』を買う話。
楽器なのは珍しい気がする。
『写し柿』
江戸時代中頃。憧れの役者の絵を描きたくて『写し柿』を買った女性の話。
写真がない時代だから、絵を描くしかなかったという理由。今の時代だったら……写真?動画?それとも、実物の妄想?
『夢あめ』
大正。住み込みで働く女の子が夢の中ででもいいから家族に会いたくて『夢あめ』を買う話。
12歳の女の子となってるけど、この時代だと7歳くらいから奉公に行ってそうだなと思ってしまった。さすがにそこまで年齢を下げるといろいろとアウトだから? 法的には児童労働は禁止されてた……時代かな。
『育て手』
昭和の中頃。クモを育てて戦わせたい男の子が『育て手』を買う話。
子どもには使えないというオチがついているけど、唐突過ぎてそういう話だった??と思ってしまった。これ、六条教授への布石なの?この巻では出てきてないけど。
そして中ごろって……戦後かな。どうせなら、戦時中にどんな菓子を売っていたのかという話を入れてほしかったな。
『景気ケーキ』
バブル時代。景気が良い時に運がよくなる『景気ケーキ』を買う女の子の話。
バブルネタが面白いなぁと思ってしまった。そういう時代だったの? ネタにちょうど良かった時代なのだろうな。
『その名は「銭天堂」』
墨丸との出会いと、『銭天堂』が出来るまでの話。
商品が出てこない代わりに、世界設定が垣間見える。
全体的にほんわかしたお話が多め。
でも、白い髪にふくよかな体って……妖怪変化としか思えないのだけど。『妖怪変化』だと思わずに受け入れているのすごいなと思った。
ごちそうさまでした。
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