ふしぎ駄菓子屋 銭天堂13 – 2020/4/14 廣嶋玲子 (著), jyajya (イラスト)
「銭天堂13 作:廣嶋玲子 絵:jyajya」を読んでみた。
六条教授がまだまだ調査する。神社から小銭を集めるってどうなのかな。自販機設置した方が小銭が集まりそうだけど、今の時代はICカードやスマホで買っちゃうからやっぱり賽銭箱しか小銭ってないのかな。
『熱帯焼き』
南国フルーツ好きの女の子が家に種を植えて育てるために『熱帯焼き』を買う話。
おかげで家全体が熱帯夜になってしまって電気代が、大変というオチが面白い。アニメで見てるとフルーツが映像で見えるので、わかりやすい。
珍しいフルーツだから売ればいいのでは?そのお金を電気代に当てればいいのにと思ってしまった。
研究所お守りの袋からの支払い。
『スクープクレープ』
スクープが欲しくて『スクープクレープ』を買うお話。
自分がスクープになってしまう凝りて能力を使うことをやめる。こういうの実際の記者でもあるというのを時々聞くよね……と思いながら読んだ。
学級新聞に『他人の家の火事事件』は適切なのかどうかも、少し疑問に思ってしまった。
『ぴったりピーナッツ』
自分の体にぴったりの服が欲しい男性が『ぴったりピーナッツ』を買う話。
バイトだったために2つぶのうち一つを研究所に渡したので上半身しか効果がなかった。
歩き回るだけで五万円なんて怪しいバイトがあったら、今だと『闇バイト』疑いで警察に通報されそうだな。
『ある夜の銭天堂』
お守り袋への違和感を紅子が感じるというシーン。
『ヒップホップコーン』
ダンスが上手くなりたくて『ヒップホップコーン』を買う女の子の話。
紅子さんの「うきうきダンス」が面白いなと思った。これ、アニメにあったかな。記憶にないような。
ただ、ダンスが下手だから笑うというのはその環境が『おかしい』ので、大人が注意すべきだよなぁとも思う。人には得手不得手があると教えてない環境が問題。
『先取りメガネ』
漫画雑誌の先の作品を読みたくて『先取りメガネ』を買った男の子の話。読んだ漫画は単行本で買わないとバチが当たる。
ばちが当たるのはわかるけど、そこに暴力が入ってるのはどうかなと思ってしまった。暴力を入れるくらいなら法的にアウトで警察が来たみたいな話の方がまだいいような。もしくは、『絶対に漫画を買わされる状況(誰かの漫画を全て破損してしまうなど)に陥る』とか。
暴力以外のオチがみたかったな。
『見定メーター』
新学年になり友達ができるか不安な女の子が『見定メーター』を買う話。見定メーターの反応が気に入らなかったけど……。
お話としてはよくあるパターンで面白みがないけど、アニメを見てるのでこの話があっちに繋がってこうなってと想像するのが楽しかった。
小説だと「サンタクロースなんていない」と子供に言う親を『夢がないパパ』と冷めた視点で子供が見ていることも書いてあって、さすがにそれはどうなのかな……と思う。
現実とほぼリンクした世界観ならグリーンランドでは公認のサンタクロースがいるので『いない』というのも嘘になるのでは?と思う。それとも銭天堂の世界には『グリーンランド』が存在しない設定なのかな。
多分この辺りは『真面目な父親』と『しっかりした娘』のエピソードして入ってるのだろうけど、もっと別のエピソードでいいような気がした。
ラストは六条教授の調査が進んでいるというワンシーンで終わった。
すこんなにゆっくり物語が進んでたんだ。研究所関係のお客とそれ以外のお客が半々。
次もまだ調査中?