怪談小泉八雲のこわ~い話 (5) 単行本 – 2004/11/1 小泉 八雲 (原著), 高村 忠範 (著)
「小泉八雲のこわ~い話5 雪女 原作:小泉八雲 絵・文:高村忠範」を読んでみた。
4つの物語が載っていた。表題にある雪女は知っているけど、残りは記憶が曖昧。
・雪女
雪の夜に出会った美しい女は年若い男巳之吉の命は取らず、年老いた茂作の命を奪っていく。年月がたち、巳之吉は妻にあの雪の日の話をする。
定番のお話なので、知ってると思いながら読んでしまった。知っていてもラストや雪女のセリフが物語を書く人によって少しずつ違う。このお話の雪女は、惚れっぽい娘な割には別れる時はあっさりしてるなと思った。あと、周囲の『二人をくっつけようとする圧』もすごい。
・ほうむられた秘密
死した女の霊が毎夜、やってきて箪笥の傍に佇む。
この話は覚えてない。女の霊の話なら、あれだっけ?これだっけ?と別の物語がしばらく頭に浮かんでた。昔話はたくさん取り入れすぎてて、全部まぜこぜ。
箪笥の中の『貰った恋文』が気になってやってきていたというものだった。
・梅津忠兵衛
若く勇気ある若者忠兵衛に女が赤ん坊をしばらく預かってくれるように頼む。その女は実は……。
これも覚えがない。最終的には女は氏神で、赤ん坊は今、産まれようとしている赤ん坊だった。氏神は忠兵衛に力強さを与える。
……。覚えがないし、あまり印象的ではないので忘れそう。
・常識
修業をつんだ和尚が普賢菩薩を見るようになった。和尚は猟師を誘い、小坊主と一緒に普賢菩薩を見ることにするが……。
知らない話が多い。これも、わからなかった。実は普賢菩薩はタヌキだったというオチ。
でも、常識って何だろうなと思う。修行してる坊さんは見抜けなくて、学のない猟師は常識があったから見抜ける? それよりも、猟師として山の動物の知識があったからではないのだろうか。専門分野の差な気がしたけど、昔話では『常識』というしかないのか。
知らない話が沢山。覚えてないだけだろうけど……昔話も数が多すぎて、見たり読んだりしてても覚えきれない。でも、楽しかった。
ごちそうさまでした。