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「小泉八雲のこわ~い話3 幽霊滝の伝説」を読んで

2025/11/10

怪談小泉八雲のこわ~い話 (3) 単行本 – 2004/8/1 小泉 八雲 (原著), 高村 忠範 (著)
怪談 小泉八雲のこわ~い話 幽霊滝の伝説・その他二編 (3)

「小泉八雲のこわ~い話3 幽霊滝の伝説 原作:小泉八雲 絵・文:高村忠範」を読んでみた。

3話が入ってた。知らない話が多い。

・幽霊滝の伝説
幽霊が出るという幽霊滝へ一人で行くことになった女の子(勝)。
これは女の子の命がとられる(背中から心臓を取られていた)という話だったけど、似た話で確か「背中に背負った赤ん坊の命が無くなっていた」というのもあったような。話のタイトルは忘れてしまった。
女の子の視点で書かれていて、読ませ方がいいなと思った。

・忠五郎の話
女に会いに毎夜屋敷を出ていく足軽の男。
不信に思った仲間に理由を問われて答えるが……。

よくある『女が男の命を奪う話』なのだなと思って読んでいたら、オチが『ガマ(蛙)は若い男の血が好き』だった。そう言う話は覚えてないので新鮮だった。

・果心居士
読み方がわからない。『かしんこじ』と読む。ルビが付いている児童書でよかった。
地獄絵をかざして、仏教を説いている老人、果心居士。織田信長に地獄絵図を欲しいと言われて……。

歴史上の人物、織田信長も明智光秀も出てくる。
金と引き換えなら渡すという老人に、殺して奪おうとする信長の家来。でも、殺して奪った絵図は白紙になっている。その後も平気で出てくる老人……化け物の類にしか見えない。
老人が何者だったのかはわからないまま終わるけど、これはこれで面白いなと思う。


濃厚な3話。覚えてない話ばかりだったので、面白かった。
ごちそうさまでした。


小泉八雲のこわ~い話3 幽霊滝の伝説