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「小泉八雲のこわ~い話7 亡霊」を読んで

2025/12/21

怪談小泉八雲のこわ~い話 (7) 単行本 – 2009/8/1 小泉 八雲 (原著), 高村 忠範 (著)
怪談 小泉八雲のこわ~い話 亡霊・その他3編 (7)

「小泉八雲のこわ~い話7 亡霊 原作:小泉八雲 絵・文:高村忠範」を読んでみた。

4編が載っていた。どれも幽霊のお話。少し話が複雑かなと思ってしまった。

・生霊
優秀な手代の男の元に店のおかみさんの生霊が出る話。
このままでは息子が店を継げないのではと不安になり、恨んでいた。

優秀なのに恨まれるのは嫌だなぁと思って読んでしまった。のれん分けをして解決してしまうので、息子が放蕩ものだったら店が潰れる話になりそう。

・死霊
死者が女中に乗り移って、部下の不正を訴える話。

きっちり数字の合う書類出して、自らの不正疑惑を晴らすのすごいなと思ってしまう。そして、使えていた主君(死者)の家族も追い出す部下が酷い。

・亡霊(「宿世の恋」より)
恋焦がれた女性が毎夜やって来る話。

有名な牡丹灯籠の元となった話という説明書きが最後に書いてあった。カランコロン……。怪談の定番なのでドキドキして読んでしまった。

・かけひき
死罪になる男と処刑する屋敷の主人の話。

祟ってやると叫んで殺された男に主人が「その証に石に噛みつけ」という。主人は死ぬ瞬間の意識を『石に噛みつく』ことに集中させたから呪われることはないと笑い飛ばす。
主人が豪快過ぎる。怖い話なのに、『石に噛みつく』だけの話になってしまっている。


有名な牡丹灯籠以外は、覚えがない話だった。でも、楽しい。
説明いりの文章にも慣れてきた。説明、ありがとうです。
ごちそうさまでした。

小泉八雲のこわ~い話7 亡霊


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