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「小泉八雲のこわ~い話1 耳なし芳一・ろくろ首」を読んで

2025/11/10

怪談小泉八雲のこわ~い話 (1) 単行本 – 2004/7/1 小泉 八雲 (原著), 高村 忠範 (著)
怪談 小泉八雲のこわ~い話 耳なし芳一・ろくろ首 (1)

「小泉八雲のこわ~い話1 耳なし芳一・ろくろ首 原作:小泉八雲 絵・文:高村忠範」を読んでみた。

「耳なし芳一」と「ろくろ首」の2話。
よく聞く話なので、おおまかな話の筋は頭に入ってる。

・耳なし芳一
思ったよりも描写が細かくて、ぞわぞわしてしまった。平家と源氏の壇ノ浦の戦を語る芳一……かっこいい。最初はちゃんと耳がある。それなのに和尚さんの書き忘れで耳が無くなる。耳たぶだから聞こえなくなることはないんだなと思って読んでしまった。

でも最初の一話目が、こんなおどろおどろしい話ってどうなのだろう。知名度でこの話が先に来たのかな。

・ろくろ首
肝の座った坊さん(回竜)が旅の途中に泊まった家が『ろくろ首』の住処だったというもの。ろくろ首に気がついた坊さんは首のない体を動かす。
生きてるとわかってても、首のない体を動かすのは嫌だな。でも、身体の神経は頭まで繋がってないから、身体に何をしようとわからないんだなと……現代だったら、色々実験できそう。

この後も着物の裾にかじりついたまま死んだろくろ首の首をぶら下げて旅をする豪快さ。最終的に首の供養がされるけど……化け物だろうが首を付けて歩くのどうなの?この時代なら、夜盗避けにはなるのかな。


2話しか入ってないけど、知名度は高いのでサクサク読めた。あとは意外とちゃんと年代も書いてあるので、歴史がある程度頭に入ってると、あの時代かなとわかるんだろうな。
私は、小学生の歴史教科書を見て学び直してる。たぶん、あの辺りの時代……と思うけど、そのうち忘れそう。


昔話、楽しい。
ごちそうさまでした。


小泉八雲のこわ~い話1 耳なし芳一・ろくろ首