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絵本「いのる」を読んで

2024/10/22

いのる 単行本 – 2016/9/17 長倉 洋海 (著)
いのる

絵本「いのる 著:長倉洋海」を読んでみた。

はたらく」と同じ著者さん。写真と文章。
こちらも、話が徐々にずれていく。
最初は戦争があるから祈るとなり、次は先祖と繋がるため、最後には宇宙や未来と繋がるため……。

戦争の話と、先祖や宇宙や未来の話は切り離してほしい。

戦争は人間が起こしている。それも先進国の都合が途上国に押し付けられた結果というものが多い。途上国に押し付けるのではなくても、少数民族に押し付けてる場合もある。
そういう、『人間都合の殺し合いがなくなる様に祈る』ことと、『死者が安らかである様に』『宇宙や未来と繋がる様に』と祈るのは別ものな気がする。

最初で嫌悪感が湧いてしまって、その後の先祖や宇宙、未来の話がうまく入ってこなかった。

こちらも写真は素敵。特に真上からたくさんの人を取った写真は圧巻だなと思った。

これも子供に見せるのは、お勧めできない。写真だけなら素敵なのだけど……。
児童書ではなくて一般書の棚においてほしい。

絵本『いのる』