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「君色パレット なんでもないあの人」を読んで

|2026/10/19

「君色パレット なんでもないあの人 絵:いつか」を読んでみた。

4つの物語。

・レッドさん 作:濱野京子
赤いスカートのレッドさんが噂になっている学校でのお話。
複数の要素が絡み合っていて、うまく組みあがってる。そして、主人公はどっちだ?と思いながら読んでしまった。物語全体のバランスが良くてキャラへの納得感もあって読みごたえがあった。

・福田さんの気持ち 作:椰月美智子
転校していった福田さんから文通しようと手紙が来るお話。
手紙の中と現実にずれがあるのはよくわかると思いながら読んでしまった。ただ、あまりにもキャラが違うので『誰かが成りすましてる話?』と疑いながら読んでしまった。こういうミスリードも含めて楽しい作品だった。

・異ロンナ 作:林けんじろう
文学賞に落ちてしまったけれど、授賞式に招待されたお話。
大人な話な気がしてしまったけど、子供にもわかりやすくうまく組み立てられてる。人は一面だけではなくて、いろんな面があるよということがわかりやすく描かれてる。読んでいてワクワクしてしまった。

・予言 作:昼田弥子
予言をするクラスメイトのお話。
予言と友達とのトラブルがどう繋がるの?と思っていたら、意外とそのまま予言で繋がった。ただ、作品のメッセージがそのままキャラのセリフに転嫁されてるだけみたいに感じたのは残念かなと思う。物語ももっと何かあるのかなと思ったけど、そうでもなかった。

4つともワクワクしながら読めたし、メッセージもわかりやすかった。ただ、多様性って難しいなと思う。偏見を植え付けず、うまく物語の中で消化させながら、作品メッセージも明確にというのは難しい。さらに児童書なので子供にもわかりやすく……制限が多すぎる。
そして、つい細部を突っ込みたくなる感想しか書けないので、他の人はもっと素直に読むのだろうなとも思う。
私のような感想ではなくて、他の人の感想をみてみる事をお勧めする。
ごちそうさまでした。

『君色パレット なんでもないあの人』


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