北の島 グリーンランド 単行本 – 2011/7/8 長倉 洋海 (著)
絵本「北の島 著:長倉洋海」を読んでみた。
写真集。北の島グリーンランドでの写真。犬ぞりや氷原、狩りの写真が文章と共に入っている。
最後には旅の大まかな話が書かれていた。
氷が溶けやすくなり、海を渡ることができなくなったこと。世界が狩りが出来る頭数を決めるので、狩りでの生活はできなくなったこと。文化の維持が難しくなっていることなどが書いてあった。写真集だけど、今では撮れなくなっている写真も多いのではないかなと思う。
消えて行く瞬間を出来る限り残そうとした感じなのが寂しい。狩猟制限で消えるという話は他でも聞いたような気がするのでイヌイットだけではないのだろうけれど。
壮大な自然と共に生きる世界は難しいのだなと思ってしまう。
南の島でも消える文化と変わっていく子供たちの世界を嘆いていたけれど、少し違う理由で北の島も状況は似ていると思った。
養子が多く、子供たちは労働力や介護要員というところまで含めて似ている。でも、子供たちの世界は大きく変わっていて、大人が思うような世界が通用しない。『世界』が変化を求めてきて、それに逆らう力は島の人たちにはない。
2冊、どちらも色々と考えさせられてしまう。
ごちそうさまでした。
絵本『北の島』
絵本「元気? 世界の子どもたちへ」を読んで
絵本「草原が大好きダリアちゃん」を読んで
絵本「北の島」を読んで
絵本「南の島」を読んで
絵本「いのる」を読んで
絵本「はたらく」を読んで