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「銭天堂17」を読んで

2024/03/10

ふしぎ駄菓子屋 銭天堂17
– 2022/4/15 廣嶋玲子 (著), jyajya (イラスト)

「銭天堂17 作:廣嶋玲子」を読んでみた。

姪っ子が借りてきてくれた本。
読み切り形式とはいえ10巻から17巻なので、物語が飛んでいる。基本は読み切りだけどその外側にも『物語の流れ』があるので、その部分が……分からない。
まぁ。いいや。あまり気にせずに読む。アニメになってる部分は見てるので、脳内で繋がる部分だけ繋げておく。

感想を書く。

『プロルーグ』
さっぱり分からない。誰だコレ? どうなってる?

『とりあげもち』
アニメでも見たので、その通りの物語だった。あげたものも取り返して、少しでもほしいと思ったものは取り上げる。最後には、『とりあげたものを大切にしなかった』ので、最初に取り上げた木馬の中に閉じ込められてしまう。ちょっとダークな終わり方。

『ルールキャラメル』
父親が家族の食事も食べてしまうので困るという物語。家族あるあるというか……ここまでではなくても、『少し席を離れたすきに父親が母親のものを食べる』という話題を見たばかりだったのそう思うのかも。銭天堂のルールキャラメルでルールを守らせる『××のときは、××すること』の形式なのは面白いなと思った。

『断捨離だんご』
断捨離が高じて家族の物を捨てることで離婚危機になる主人公。夫も同じく断捨離好きになれば離婚しないと思っていたけどという物語。
これも家族あるあるな気が。家族であっても他人の物に手を付けるのはアウト。

『とある部屋の中で』
プロローグと同じく物語の流れのシーンのようだけど、さっぱり分からない。

『おおらか落花生』
人の顔色を窺ってばかりなのでおおらかになりたい主人公。銭天堂のおおらか落花生を落としてしまって、一緒に探してくれた友達とおおらか落花生を分け合うという物語。
思春期の悩みど真ん中な感じがしたけど、物語はゆったりとして最後も『分け合った相手と強いつながりをもたなければならない』という副作用なのでほんわかしてしまう。

『いた板チョコ』
注射嫌いな主人公が痛みが消えるといういた板チョコを手にする物語。
特にこれと言った印象がない。大の大人が注射嫌いという点は子どもが楽しめそう。

『スカウトまんじゅう』
『エピローグ』
最後の物語がエピローグまで続いていて、分からなかった部分の物語が明かされる。

でも、六条教授って一度、破れていたような……と思いながら読んだ。
外側の物語が少し複雑化していてわかりづらかった。

アイテムとその使用者のわくわくドキドキだけ期待してるので、それ以外のバトルは面倒だなと思ってしまうダメな大人の私。子どもは銭天堂とその他とのバトルも楽しむのかな。
それとも、長く愛されるにはそういう外側の話もないと読み続けてもらえないのかな。と考えてしまった。

ごちそうさまでした。

『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂17』


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