トラウマ類語辞典 単行本(ソフトカバー) – 2018/8/25
アンジェラ・アッカーマン (著), ベッカ・パグリッシ (著),
小山健 (イラスト), 新田享子 (翻訳)
「トラウマ設定類語辞典」を読んでみた。
類語辞典シリーズ5冊目。
・書き手のためのセルフケア
・フィクションの鏡:人生と心の奥を映し出す
・心の傷とは何か
・悪役の旅路
・キャラクターの心の傷をめぐるブレインストーミング
・根深い痛み:心の傷に影響を与える要素
・行動を通じて心の傷を映し出す
・避けるべき問題
・筆者から最後に
ここに来て『セルフケア』が入るのは、トラウマの事例集が書き手のトラウマを掘り起こす可能性があるからとなっている。
ここに書いてあるのはあくまでも『キャラクターとして』の事例だけど、現実にそのような事件やトラブルに巻き込まれている書き手がいるかもしれない。なので、気分が落ち着かなくなったり、不安になったら休息しようという事が最初に書かれている。セルフケア、大切。
あくまでもキャラクターを作る一つの要素であって、必ず必要というほどのものでもないのかなとは思う。短編などではそこまで深いキャラクターは必要ない事が多いだろうし。
でも、大きなトラウマからそれもなの?と思えそうなものまで、たくさんあるので読んでいて考えてしまう。おそらく『そのくらいで』と私が思ってしまっているトラウマは『私がゆがんだ視点で生きている』からそう思うだけで、まっすぐな世界では『そのくらい』ではなく『それも心の傷として残るもの』なのだろうと思う。
そういう書き手側の歪みの視点に気が付かせてくれるのもいい。
5冊の類語辞典……適度に活用していきたい。
「感情類語辞典」を読んで
「感情類語辞典 改訂版」を読んで
「性格類語辞典 ポジティブ編」を読んで
「性格類語辞典 ネガティブ編」を読んで
「場面設定類語辞典」を読んで
「トラウマ設定類語辞典」を読んで