「素直な疑問符 吉野弘詩集 選・著:水内喜久雄 絵:葉祥明」を読んでみた。
図書館で詩集が10冊あったので順番に借りることにした。
吉野弘……誰だろうと思いながら、最後の「吉野弘さんをたずねて」を読むと、電車で老人に席を譲る若い娘の詩の話が載ってた。この詩、知ってる。この人なのかと理解してから、詩の方を読んだ。
どれもふわりと優しい言葉が多い。言葉遊びの詩もいくつか載っていて楽しい。言葉から浮かぶ風景が頭の中を漂って心地いい。読んでいて優しい気持ちになれる作品が多いのも良かった。
『奈々子に』という詩の中の
『お父さんが
お前にあげたいものは
健康と
自分を愛する心だ。
ひとが
ひとでなくなるのは
自分を愛することをやめるときだ。』
という部分が心に刺さってきた。子どもに渡したいモノがここまでしっかり詩の中に入っているのは素敵だ。他の詩も似たような感じのものがあって、ますます好きになる。
土筆と蝶の表紙絵もやさしくてホッとする感じが詩と合っている。心地よい詩集だった。
ごちそうさまでした。
