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「お昼寝宮 お散歩宮」を読んで

2025/11/21

お昼寝宮お散歩宮 単行本 – 1988/7/1 谷山 浩子 (著)
お昼寝宮 お散歩宮

「お昼寝宮 お散歩宮 作:谷山浩子 絵:北見隆」を読んでみた。

お散歩宮を追いかけてネムコとソブがトトポを追うお話。
不思議の国のアリスみたいな感じで変な出来事が沢山起こるので楽しい。

ジャングルジムを降りて『時間盆地』に迷い込んだネムコ。そこで奪われたお散歩宮を取り戻すためにトトポを追いかける。トトポはネムコの夢の中にいるはずで……。
夢のお話が沢山出てくる。最後はお散歩宮を取り返すけれど、ドキドキワクワクしながら読めた。

役に立つのか立たないのかよくわからないソブ。パジャマのネコとサルは夢を渡る相棒。そして、ネムコが好きな『サカモトくん』
夢の中に出てくるキャラクターも楽しい。頭の大きい人たち、果物頭の人たち、サカモトくんそっくりの人形たちに、無言の赤い本……頭に落ちてくるので痛い。

そして最後は「本はゆっくりじっくり読もう」と誓うネムコ。『やっつけで読む本』に心当たりがある私は少しだけチクリと感じてしまった。

物語は一本道で『トトポを追いかけてお散歩宮を取り戻す』目的にちゃんとたどり着く。
世界はひっくり返らなかった。(水が逆流する世界はあったけど)


ワクワクドキドキ『そういうもの』としておかしな世界を楽しめた。
ごちそうさまでした。

お昼寝宮 お散歩宮


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