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「家族の中の迷子たち」を読んで

2024/02/20
家族の中の迷子たち―児童精神科医たちが診た衝撃のドキュメンタリーコミック
 – 1998/5/1 鈴木 雅子 椎名 篤子


「家族の中の迷子たち」を読んでみた。これはマンガなので読みやすい。


一話   ボク、ちゃんと歩けない
つま先を上げて歩く少年の話。
アルプスの少女ハイジのクララみたいだなと思ってしまった。
歩けない事で、いろんな事を訴えてくるというのはよく聞くような気がする。


二話  帽子をかぶる少女
喘息を意図的に起こす少女の話。
読んでいると、『謎解き』な感じがしてくる。何が原因でこうなったのか、想像力を試されている感じ。


三話  ハンカチーフ
摂食障害の少女の話。
祖父母の世代までさかのぼっての心理療法……生きていてくれるなら話も聞けるけど、死んでる場合は難しい。


四話   家路
さまざまな身体症状を持つ少女。
親子間の問題の解消までは書かれてないので、ちょっと消化不良な感じ。


五話  子どもたちの風景
自殺未遂の少年や不登校の少女の話。
こちらも、原因までで終わりな感じ……お医者さんって時間の制約があるものねという話。


最終話   乳幼児の精神科医
幼児の夜驚のお話し。
子どもが小さいので、両親の話が続く。……親の無意識の感情を読んで、子供は泣いていたのでは?という話。



どの物語も『精神科医』の視点から見ている。
病院に連れて行ってもらえる子達は、全て愛されていると思う。でも、愛情の掛け違い受け取り方、その他もろもろいろんなモノが絡まって、子供に症状が出てくる。


愛(と、お金)だけでは子供は育たない……と言う事なのかな。


『家族の中の迷子たち』


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