「オーウェル『1984』を漫画で読む 文:ジョージ・オーウェル 絵:編:フィド・ネスティ 訳:田内志文」を読んでみた。
小説で読んでみたけれど、漫画でも……。私はマンガの方がすんなり入った。絵があるからかな。状況を脳内で組み立てなくていい。いくつかの部分が省略されてるけど、全体の雰囲気はマンガの方が掴みやすい。ただ、文字が多くて小さいのは少し読みづらさを感じる。
管理社会で生きる主人公が女性に翻弄されて党を裏切り、最後は処刑される……という話の筋は同じ。単語の消滅の説明も同じ……だと思うけど、訳が違うから漫画の方が読みやすく感じた。
イラストの不穏な空気も主人公の不安や不満も絵の方がわかりやすかった。あと、風景や状況もわかりやすい。ガラスの文鎮のアイテムも小説を読んだときはもう少し大きめをイメージしてたけど、イラストは思ったより小さめでこちらの方が合っていると思う。
最後は『実は夢だった』みたいなのをイメージしてたけど、漫画だと本当にそのまま撃たれていたので、あのシーンは『夢』ではなくて『現実』として受け取るものなのかと少し衝撃を受けてしまった。書いてあるものを疑うのは悪い癖。
小説で読んで脳内イメージで補完した細部が、漫画を読むと少しずつ違っていたのも驚きだった。書いてない部分や書いてあってもイメージの誤差って出るものだなと思う。
一番、違和感なく読めたのは女性に関する部分。女性は物語の装置に見えていたけど、漫画だと必要最小限しか出てこないおかげで『装置である』ことにすら違和感がなかった。
脳内負荷を減らして読めるのがいい。読むなら、漫画形式をおすすめしたい。小説で読むとイメージし辛い部分が多すぎる。
ごちそうさまでした。
「1984年」を読んで
「オーウェル『1984』を漫画で読む」を読んで
