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絵本「夜明けをまつどうぶつたち」を読んで

2025/04/29

夜明けをまつどうぶつたち 大型本
– 2024/5/27 ファビオラ・アンチョレナ (著), あみの まきこ (翻訳)

夜明けをまつどうぶつたち

絵本「夜明けをまつどうぶつたち さく:ファビオラ・アンチョレナ やく:あみのまきこ」を読んでみた。

静かな黒い背景と文章。そして、動物たち。不穏な黒い背景が半ばまでくるとオレンジ色に染まる。そして、動物たちが黒に変わる。最終的にカラフルなホッとした空気で終わる。
絵が効果的でそこにつく文章にも惹きこまれていく。

この絵本は森林火災と気候変動の問題を訴える本だと最後のページに書いてある。カバーの折り返しには日本と火災が起きたアマゾンの位置の地図も入っていた。本の作りが丁寧。

教訓的な何かが物語に織り込まれてるわけではなくて、動物たちがただ太陽と共にありたいということだけが書かれている。その静かな祈りが心地いいと思った。


本筋とはズレてしまうけど、『黄色い太陽』となっていたの……新鮮な感じがしてしまった。日本にいると太陽は『赤』な固定観念が強くて、『黄色』と書いてあると海外の人の物語だなと思ってしまう。火の色と太陽の色が同じように見えるということは火も赤ではなくて、黄色(光の色?)なのだろうか。

物語は素敵。
ごちそうさまでした。


絵本『夜明けをまつどうぶつたち