3冊目。
変化球のつくり方……みたいな本。
次々と、『こんな方法がありますよー』と出てくる。
最後の「書けるモード」を作る10の秘薬は、そっかぁと思えた。
特に「書けない時はさっさと寝る」という部分。書けなくても書かなきゃと思った時に書いてるものは大抵『面白くない』
基本を見直すのに「物語のつくり方」
チャレンジ(アレンジ)したい時に「物語の魅せ方」
アイディア欲しい時に「物語の組み立て方」
それぞれ使えそうだなーと思ったのです。
目次ごとに見てみる。
RECIPE1 「書きたいのに書けない」のはなぜ?
書きたいのに書けない理由を3つに分けて説明してある。
・何を書いていいか分からない
・どう書いていいか分からない
・気力がわかない。
三つ目はSPECIALで説明。ここでは『何を書いていいか分からない』の説明。
『どう書いていいか分からない』は下記の章に続く。
RECIPE2 「どうかいていいかわからない」ときの処方箋
上記の章の続き「どう書いていいか分からない時」の対処法が書かれている。
調べないと分からない部分は、そこを抜いて書くというのが面白い。……でも、うっかり調べてしまうと『調べることに時間を使い過ぎて、書く時間を失くす』んですよね。私もよくやるので、調べる時は知りたいことを明確にして調べた方がいい。後は、時間を区切る。
もしくは、普段から使えそうな資料はストックしておく。お勉強、大切です。
そのほかの部分は、以前の本の復習のような感じでした。
RECIPE3 バリエーションを増やす
ここからは『桃太郎』のお話をメインに、実習形式で書かれている。
時代と場所のバリエーションを増やし、時代と場所を変える事で使える風習・文化、小道具が変わる。という説明。
RECIPE4 文体を変えてバリエーションを増やす
3に続いて、4では『文体』が変わる。
『です・ます』『だ・である』というように、語尾を変えるだけでも雰囲気が変わる。これを、口語にしたり、和語や漢語の置き換えをしてみたり、と返る方法がいろいろありますよという説明。
RECIPE5 キャラクターを変えてバリエーションを増やす
キャラクターのマトリクスを使って、バリエーション増やし。
人に関わるか・関わらないか。
物事に関わるか・関わらないか。
物事にも人にも関わらないタイプはミステリアスになるが、物語を動かしづらいキャラになる。若い世代の人はこのタイプを主人公にしがちとあって……そういえば、私の作品もこのタイプで、主人公の目的はない物語だなと思った。
最近は主人公が動くものも書くようになったけど、初期は『物事に流される主人公』だった。おかげで、周囲のキャラがうるさくなる。
RECIPE6 ジャンルを変えてバリエーションを増やす 1 ~職業もの~
RECIPE7 ジャンルを変えてバリエーションを増やす 2 ~ホラー~
お話の主要部分の動機は主人公が持つことが大切という事が職業ものでは書かれている。
ホラーでは『恐怖とは何か』という話が書かれている。他の部分でも使えそうなことは書かれているので、応用は出来る。
RECIPE8 視点を変えてバリエーションを増やす
RECIPE9 伏線の張り方・使い方
俯瞰視点・ビハインドビュー(三人称で特定の人物だけに焦点を絞って書く)・一人称の書き方が説明されている。
三人称の書き方がよく分からなかったので、とても役に立つ。でも、一人称が好きなので三人称は、あまり書かないけど。
伏線とは『お話の後のほうで起こる出来事を、前もって読者にそれとなく知らせておくテクニック』
準備の伏線・意外性の伏線・サスペンスの伏線・メッセージやテーマの伏線の説明。
一つでも物語に差し入れておくと、物語が盛り上がりそう。
RECIPE SPECIAL 「書ける」モードを作る10の秘薬
色々あるけど、『天気で気分が変わるので、無理しない』みたいなのとか好き。低気圧を感じやすい人たちはいる。
『寒いときは一枚羽織って、暑ければ脱ぐ。体感温度は心地よくしておく』というのも好き。でもこれ、学校では寒くても我慢しろと耐えた人ほど出来ない気がする。私がそのタイプ。耐えることが当たり前になってしまうと、『何が快適か』が分かんないんだよね。まずは、「快適かどうか」を知るところからという話になってしまう。
『やりたいこと』を優先させる。
……これも大切。実はこの記事、サッサと書いてしまうつもりだったのに、1週間以上かけて書いてます。
時々、読み返すといいかもしれない本。
初心者から上級者まで『初心』を思い出すために。