漫画イラストの練習帳はたくさん買ってみたけれど、小説については一冊も持ってない。
なくてもいいのだけれども、何か参考書みたいなものが欲しいと思ってた所に、この本をお勧めしている記事を見つけた。
正直、『こう作れ!!』みたいなものだったらどうしようと思っていた。
強制的なものには拒否反応が起きてしまう。
この本は、『講義の内容を本にした』感じで、生徒とのやり取りで進んでいく。
最初に「好きに書いたらいいよ~」みたいな軽いメッセージ付きで、楽しく読めた。
基本の物語の作り方とキャラクターの作り方がメイン。
ざっくりと読むだけでも、楽しい。
……これを使って物語を書くかは判らないが、部分部分を読み返して参考に出来そうなものは沢山ある。
目次ごとに見ていく。
今の状態を知るという、『今、何が書けるか』という部分から丁寧にくみ取っている。
私は書きたい物語があるので、ここは飛ばした。
レッスン1 物語の大まかな輪郭を作る
レッスン2 物語全体の流れを作る
物語には『プロット』が必要という話とプロットの書き方が丁寧に説明されている。この説明に沿って書けば、プロットが出来てしまいそうだ。
私はプロットを作ってプロット無視して物語が進むという謎事態に陥るので、プロットは本当に緩く最後を決める程度にしてある。それでも、ラストが変わる事はある。がっちり作らないゆるゆる程度がちょうどいい。
レッスン3 キャラクターの考え方
レッスン4 主人公を作る
レッスン5 敵対者を作る
レッスン6 援助者を作る
キャラクターの作り方と主人公との関係性などを丁寧に説明してある。参考になるけど、作りたい物語があるとこの辺りは既に設定しているキャラにどう肉付けするかという読み方になってしまった。
レッスン7 ディテールと演出
物語の細かい点についての解説がある。特に『書きたいものを書く』という事を伝えてる点が好き。この辺りは読み流しつつ、気に入った部分だけ取り入れる。
初心者のための本だけど、初心を忘れがちな人にも必要な本。
小説を書きたいけど、どうしたらいいのか分からない人にはこの本がお勧め。
二冊目「物語の組み立て方」感想に続く。
「物語」のつくり方入門 7つのレッスン
「物語」の組み立て方入門 5つのテンプレート
「物語」の魅せ方入門 9つのレシピ