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絵本「あずきとぎ 妖怪えほん怖」を読んで

あずきとぎ (京極夏彦の妖怪えほん3) – 2015/3/2
京極 夏彦 (著), 東 雅夫 (編集), 町田 尚子 (イラスト)

あずきとぎ (京極夏彦の妖怪えほん 怖)

絵本「あずきとぎ 作:京極夏彦 絵:町田尚子 編:東雅夫」を読んでみた。

しょきしょきしょき……。変な音がする物語。
あずきとぎの音がサウルと滑ってふちに落ちてしまうという警告が与えられる。そんなの迷信だと笑う子供は、あずきとぎに……。

短い文章と静かな風景の絵が合っている。明るい日の光の下の絵なのに、静かさと恐怖を感じる。音の描写が『あずきとぎ』の部分しかないから、尚更恐怖がじりじり迫ってくる。夏ならば、うるさいほどの蝉の声がする。川の傍だって川の音がする。それらの音の描写がないことが恐怖をさらにかきたててくる。

夏の日差しの中の恐怖の物語。
ごちそうさまでした。

絵本『あずきとぎ


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