「金毘羅 作:笙野頼子」を読んでみた。
金毘羅の話だった。今まで読んできた笙野頼子作品よりは読みやすかったし、物語があった。読める部分があった。
『わからない』ことには変わりがないけど、物語の中の『金毘羅』については全て書かれていて理解が出来る。
今までみたいに理解できないと身構えてたけど、思ったより読めた事に驚いた。
もちろん、読めない部分も多いのだけど……。主人公が自分は『金毘羅』だと思っていることは理解できたし、『金毘羅』になるまでの流れや金毘羅の歴史、金毘羅とは何かということがこれでもかと詰め込まれているのもわかった。
そして、所々入る注意書きも……。これ、物語だよね? 誤解する読者がいると想定されているということ??と思いながら読んだ。確かに私小説に近いから勘違いする人は出てきそうなのかもしれない。ただ、私は私小説というよりもファンタジーとして読んでしまった。龍や神様の話だったから。
ただ、その部分もどう読めばいいのかよくわからない点だなと思う。作者の感覚に近いものが書かれているというのはわかるけど、あまりにも近すぎて逆に現実感が消える感じを私は受けた。
本当によくわからない作品。読んだ人によって感想が全部違うのだろうなと思う。私も読んでみたものの『他の作品よりは理解できたと思う』程度の感想しか持てない。
ごちそうさまでした。
『金毘羅』
