「学校の怪談 こわい本 作:中村まさみ」を読んでみた。
10話の怪談話が入ってた。全部朗読してみた。
1.百物語
定番の怪談。怖くはないけど、安心して読めた。
2.きけんなタブレット
現代の「タブレット」を基にした怪談。これは『悪質アプリ』として実在する可能性があるから正直、怪談としては怖くないんだよな。グロイ画像を吐き出す動作の裏で『個人情報』が抜かれて、もっと危険な状態になる……という現実があってもおかしくない。こうなると怪談話ではなくて、犯罪話になってしまう。
3.UFOがこのむ町
怪談というより、オカルトなのかな。ちょっとした雑学みたいな感じだった。
4.紙人形
おまじないのお話。ほのぼのいい話にも見える。
5.エジプトの神
少しドキドキしたけど、エジプトの神の説明が教育物みたいな感じがしてしまった。子供向けだから?なんか、説明臭い。
6.こわい本
本のタイトルにもある『こわい本』。ドキドキできた。怪談だ。
7.かんおけマンション
ありそうな話で、どう読めばいいのかわからなかった。怖いといえば、怖いのだけどモヤんとしたものが残る。
8.夕方の子どもたち
いきなり自己紹介し始めないでほしいし、正直、今までの主人公たちと何が違うのかわからなかった。30代と小学生たちが同じような文体と価値観っぽいの怖い。もしかして、そういう怪談だった?
9.立入禁止にはわけがある
これも定番の怪談。立ち入ってはいけない場所に入る子供たちのお話。
10.わたしは美しかった
正直、よくわからなかった。良い話……なのか?
全て朗読で読んだので、読みづらい部分がいくつかあった。なぜ、この漢字を開いてるの?どこで文節が切れてる? 文章が少し長い。
でも、それ以上に全体的に『こわくない』
私が子供の頃に読んだ怪談はもっとゾッとしたような気がする。ゾッとする話がない。せいぜい『得体のしれないものに追いかけられた』という部分が怖いくらいだろうか。
何故かなと思ったけど、この本の構造がまず『インターネットのSNSに集められた怪談』で、語り手が全て『生きて語っている』からかなと思う。
死んだ人間や行方不明になった人は語れないので、そういう話はほとんどない。近くにいた人が亡くなった、行方不明になったというのはあるけど『語り手(主人公)』が死ぬほどの恐怖に出会うこともない。
『かんおけマンション』では目の前で死んだ人と出会うシーンはあるけど、怖いのはそこではなくて『死体を前に平然としている人たち』なので怖さの質が違う。なんていうか、全体的にそういう『怖さのズレ』みたいなのを感じる。
私が欲しい『怖さ』ではないことが少しモヤんとする。
ごちそうさまでした。
『学校の怪談 こわい本』