「笙野頼子三冠小説集 作:笙野頼子」を読んでみた。
タイトル通り三作品が載っていた。
芥川賞「タイムスリップ・コンビナート」
マグロとの恋の夢と、よくわからない電話の話。……よくわからないままに始まり、よくわからないままに終わってしまった。何を読んだのかさっぱりわからない。
三島由紀夫賞「二百回忌」
実家で行われる二百回忌のお話……。ファンタジーというのか?これも夢の話なのか??こちらも掴みどころがないままに読み終えてしまった。
野間文芸新人賞「なにもしていない」
なにもしていない間にできた湿疹のお話。……理解することを諦めた。
三作品を読んでわかったのは、おそらく文体が私に合わないという事。独特な何とも言えないリズムと、掴みどころがないお話と、結局何だったのか何一つ頭に残らない印象の無さに、私が降参してしまった。これが純文学にはいるのだろう……ということはわかるのだが、それ以上の事は理解できなかった。
難しいとか、わからない……のではなく、掴もうとすればするほど手のひらから零れ落ちていく。そもそも、物語すら読んでいて理解できず『タイトルがこうだから、おそらくこの辺りが書きたいモノなのだろう』という推測ぐらいしかできない。書いてある要素(素材)はいろいろあるのだけれど、それがまとまっているわけではなく『乱雑に放置されている』感じがして、どれを掴めばいいのかがわからない。
まるで、個人の日記を読んでるような気すらしてきてしまう。いっそのこと『日記』だと言われた方が読みやすいかもしれない。とにかく、私に読める部分がなくて感想も諦めてしまった。
いつもなら、もっとちゃんと感想を書くし、合う合わないはあっても『この辺りが主題(テーマ)なのか?』と予測も出来るのだけど、本当に何を読んでるのか分からなくて、三作目はあきらめの境地で読み進めた。
唯一わかったのは『お嬢様の怠惰な日常』みたいなものと『母親との確執』ぐらいだろうか。でも、そこが主題ではなさそうなんだよな。本当に私は一体何を読んだのだろうか……。笙野頼子作品をもう少し読んだら、理解できるだろうか。……その前に、読めるだろうか。読める自信すらなくなってしまった。こんなにワクワクもイライラもしない作品初めて。
何を読んだのかわからないけど……
ごちそうさまでした。と、手だけは合わせておく。
