おまく (えほん遠野物語 第三期) – 2021/7/20
柳田国男 (企画・原案), 京極夏彦 (著), 羽尻利門 (イラスト)
「えほん遠野物語 おまく 原作:柳田邦男 文:京極夏彦 絵:羽尻利門」を読んでみた。
おまくって何?と思いながら読んだ。
『遠野あたりでは、おまくということが起きる。』ということは、それは現象なのだとわかる。
最初の例は寺の立て直しのために集まっていた大工たちの前に若い娘が突然現れて消えた。
次の例は川の中に姉と赤ん坊の姿を見た。
最後は近衛連帯に入営した男が頭を打って、故郷に戻る夢を見た。
三つの話を組み合わせて考えると、『おまく』とは身体から抜け出た霊魂のようなものが表れる現象なのかなと思う。幽体離脱とでもいうのか。少しひやりとしつつ、三つ目の話はほっこりした。
最後に地図が載っていたので、物語を読みながら地名を探す。「ばけもの」は図書館のコードが地図にかぶっていて見えない部分もあったけど、この本は別ページに張ってあったので地図がちゃんと見えた。探しやすかった。
少し時期には早いけど、夏の夜の一冊にちょうどいい感じ。
ごちそうさまでした。
絵本『おまく』