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絵本「戦争は、」を読んで

2024/09/13

戦争は、 単行本 – 2024/4/18
ジョゼ・ジョルジェ・レトリア (著), アンドレ・レトリア (イラスト), 木下 眞穂 (翻訳)

戦争は、

絵本「戦争は、 文:ジョゼ・ジョルジェ・レトリア 絵:アンドレ・レトリア 訳:木下眞穂」を読んでみた。

最初の数ページは絵だけなので、一瞬イラスト集?と思ってしまった。
けど、この絵だけのページがじわじわとくる。

イラストは色が少なくて不穏な空気を描いている。そこに添えられる文章は「戦争は、×××」と続いていく。
これが全て頷けてしまうのだから怖い。

『戦争は、物語を語れたことがない。』『戦争は、鋼と影の子どもたちを生み出す。』

私がいいなと思ったのはこの二つ。そこについているイラストも本を燃やししていたり、工場で人が作られていたりとゾッとする感じがする。
全てがリアルすぎる。

戦争の現実しか書かれてないので、おそらく幼児向けや小学校低学年向けではない。高学年ぐらいから読めるのかなと思った。

この絵本は、不穏ではあるけど人の身体が千切れたり血まみれになるような絵はないので子供にも安心して見せることができると思う。ただ、虫(クモやムカデ、蛇など)に見えるイラストはあるのでそういうものが苦手な人は注意。

戦争をまっすぐに文章にしてる本は、初めて見た気がする。
読んでよかった。個人的には大人にお勧めの絵本。


『戦争は、』