超絵解本 ヒトの脳はこんなにすごい! スマホ脳と運動脳 単行本
– 2023/11/1 ニュートンプレス
「スマホ脳と運動脳 監修:髙橋英彦」を読んでみた。
写真や絵が多く、見やすく分かりやすい本。さくさくと読める。
ただ、結論を急ぎすぎていて、人目を引く言葉がちりばめられているので情報としては怪しいとも思ってしまった。
1.スマホがもたらす脳への影響
2.スマホを味方につける方法
最初の章ではスマホの悪影響を書いて、2章ではスマホ時間を減らす方法が書かれている。でも、これはネット上でも言われてるようなありきたりなもの『モノクロ画面にする』『時間を決める』というもの。それで、依存が治るなら、依存とは言わない。
『睡眠の質をスマホで測る(アプリを入れる)』というのもあったけど、そこまでして『眠りたい』と思えない事が問題なのでは?とも思う。
中途半端で本末転倒。
3.運動が脳にもたらす効果
運動と脳の話。これは普通の話が書いてある気がする。
4.報酬がもたらす脳の意思決定
思考実験のようなものがいくつか出てくるけど、目新しいものはなかった。
5.脳と社会活動
6.AIの発展を支えた脳科学
利他的な人は意思決定が速い。社会性は学習によって身につくなどという事が書かれていた。そして、人間の脳を元にAIを組み立ててあるという話も。
「AI vs.教科書が読めない子どもたち」にも書いてあったような……と思いながら読んでたけど、少し違うのかな。今のChatGPTの事が書かれている。
情報が駆け足で通り過ぎていくだけで印象に残るものがない。スマホについては最初だけで、運動についても触りだけなのかなと思うような事しか書いてない。
あれもこれもと情報は広いけど、浅い。
次に読む「スマホ脳 著:アンデシュ・ハンセン」に期待する。