とつき とおか 赤ちゃんが生まれるまで – 2019/8/24
ミランダ・ポール (著), 堤 治 (監修), ジェイソン・チン (イラスト), 川井 清考 (翻訳)
絵本「とつきとおか 文:ミランダ・ポール 絵:ジェイソン・チン 訳:川井清考 監修:堤治」を読んでみた。
赤ちゃんがお腹の中で成長する様子を絵で細かく書いてある。
細胞分裂から、胎芽の形になって尻尾ができて、徐々に人の形になって……という一連の状態。
妊娠初期は小さすぎるのでイラストも大きくわかりやすく描かれてる。中期に入ると『実物大』になっている。実物大だと自分のてのひらなどと比べて、なるほどーと思う。本をお腹に当ててみたら、思ったよりも大きい。これ。お腹に入るの?
赤ちゃんの様子がメインなので、母体の負荷などは書かれてない。
子供に分かりやすく説明するにはちょうどいい本だけど、大人がこの本を見て感動したとかわかったと言い出したら危ないなと思う。
大人が知っておいた方が良いのは『母体の負荷や妊娠中の注意点、対処法』などで『子供が大きくなっていく母体の神秘』ではない。
最後のページには文字でもっと細かい胎児の変化が書かれている。匂いや味がわかってきて、聴力や視力ができてくるというようなこと。最後まで『母体内の胎児の変化』しかないので、母体に関することは他の本から得る必要がある。
性交に関することも書いてないので、『何も知らない子どもに赤ちゃんの話をするために見せる』には安全に見せることができそうだなと思う。小学校低学年ぐらいまでの子どもへの本かなと思った。高学年になってきたら、他の情報も必要。
絵は綺麗だし、わかりやすかった。満足。