学校では教えてくれない大切なこと 23
文章がうまくなる 単行本 – 2018/7/5 旺文社 (編集)
「学校では教えてくれない大切なこと23 文章がうまくなる マンガ・イラスト:関和之」を読んでみた。
漫画で分かりやすく『文章の書き方』について書かれてる。子供向けなので難しくないけど、ポイントはしっかり押さえている。
文章は『事実』と『気持ち』を書くものという事を初めて知った。なるほど、そういうものなのか。言われると、確かにそう!と頷いてしまう。
必要なのは
・まとめる力 (どこで・何を・いつ・だれが・どうした)
・表現する力 (語彙力。知っている言葉の数を増やす)
・伝える力 (原稿用紙の使い方と、誤字脱字など)
この三つを基本にして、そのあと読書感想や自由研究など身近な題材を基に、タイトルの付け方、テーマの見つけ方なども含めて説明してある。
五感を使って表現することや、たとえを使おうというポイントもしっかり押さえてあるのいい。
一番面白いのは、最後まで『文章書くのが嫌い』という主人公が、最後まで「面倒だから嫌だ」とごねる。最終的に「ご褒美をやる」という強硬策で作文を書かせるところ。文章嫌いキャラが変わらないの好き。
「嫌いだし、書きたくない」と言い続けて、『読書感想文には付箋で気になったページに印をするといい』というアドバイスも付箋で遊び始める。そっちが楽しいって言いだすのも好き。キャラが一貫してるのすごく気持ちいい。そして、リアル。
文章嫌いが中途半端にいい子になって書き出したりしないのよ……ここで、いい子になるのは大人の都合でしかない。
最後の『ご褒美(お宝)が文房具』というオチも……好き。文房具の国の魔人たちが『文章を好きになってもらうために画策する』というストーリー仕立てだと、こうなるなと思えた。
文章のポイントはもちろん、キャラもストーリーも面白くて楽しかった。
ごちそうさまでした。