どんなかんじかなあ 大型本 – 2005/7/1
中山千夏 (著), 和田誠 (イラスト)
絵本「どんなかんじかなあ 文:中山千夏 絵:和田誠」を読んでみた。
相手の立場を考える絵本。
目の見えない友達、耳の聞こえない友達、両親を亡くしてしまった友達、その友達のことを考えて、目を閉じて、耳栓をして、両親がいない事を考えてみるひろくん。
目を閉じたら、音が聞こえて、耳を閉じたら、いろんなものが見えた。でも、両親がいないのはわからなかった。
そして主人公ひろくんは体が動かない。それをお友達は体験してみたと伝えてくれる。
立場というか、感覚だろうか……。でも、その感覚を『考えてみる』だけでもすごいなと思う。主人公が『身体が動かない』というのが最後に明かされるのではっとさせられてしまった。
ふっと『相手の事を考えるとは』を知りたいときにいいかもしれない。
ただ……説教臭い感じは抜けない。こういうのバランスが難しいなと思う。