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絵本「字のないはがき」を読んで

2024/03/10

字のないはがき – 2019/5/22
西 加奈子 (イラスト), 向田 邦子 (著), 角田 光代 (著)

字のないはがき

「字のないはがき 原作:向田邦子 文:角田光代 絵:西加奈子」を読んでみた。

気になって借りてみた絵本。読んだことがあるような気がするのだけど、思い出せない。

戦争で小さな妹が疎開して、父親が宛名だけを書いたはがきを渡す。妹には○か×を書くように伝えて、最初の日は大きな○のハガキが届く。それがだんだん○が小さくなり×になり……。

少しドキドキしてしまったけど、最後は妹は大きくなったという話。


文字もまだ書けない小さな子供すら疎開しなければならない状況になる悲惨さ。ひどい風邪をひいて隔離されている……ということは、栄養状態も悪く薬もなくて治らない状況。
戦争の悲惨さを書いた絵本なのだろうけど、ちゃんと家族が妹を迎える様が家族の繋がりだけはしっかりと残ってたのかなと。
これ、話の一部らしいのでたぶん前後があるのだろうけど……。これだけで充分と思うものがある。

はがきの○×で伝えるの、分かりやすくていいなと思った。

戦争の話を抜いてもはがきのエピソードの部分だけでも好き←ここだけにすると意味が変わりそう。

ごちそうさまでした。

『字のないはがき』