編集

「いろごと辞典」を読んで

2024/12/11

いろごと辞典 文庫 – 2018/3/24 小松 奎文 (著)
いろごと辞典 (角川ソフィア文庫)

「いろごと辞典」……いろごと。つまり性行為に関する用語が並んでいる。
R18を書くなら持っておいてもいいかもしれない。マニアックな情報もある。

けれど、この本を使う時はあくまでも『用語』だけにする。

言葉と同じく情報も古いので『当時はこういう価値観・知識だった』という前提が必要。この先も『情報』としては古くなる可能性が大きいので『表現としての用語』以外では使わない。

あと、いろごとにありがちな『(強者)男性優位社会』の価値観という事も忘れないでいたいと思う。『処女膜』の項目なんて破り捨てたくなるレベルの話が書いてあるけど、『使うのはR18作品だけ』と思いながら踏みとどまった。

ホントにR18作品以外では使いようがない。ここにある用語を全年齢作品で書くことは『間違った知識を広める事』だなと思う。あとは『現実の性行為での教科書』にしようなんて思う人はいないだろうけど、それもしてはいけない。(うちの父が母に対して、性技のあれこれの本を渡したらしいけど、それ、今の時代にやるとセクハラ)


正しい知識はちゃんと現代の性教育関連の本で得たい。この本は性教育ではなくて、『性娯楽と性誤解の本』と思って読む。そういう目的以外でこんな辞典をどう使うんだろう。


『いろごと辞典』