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海外ドラマ「アストリッドとラファエル 文書係の事件録」を観て

2023/11/26

「アストリッドとラファエル 文書係の事件録」日本語吹き替え版をNHKで見た。数回、見逃してしまったのが惜しいので、また再放送してくれないかなと思っている。


いわゆる刑事もの。アストリッド(文書係)は自閉症スペクトラムという障害を持っている。操作熱心なラファエル(警視)がアストリッドを誘って事件を解決すると言うのが、全体的な流れ。

障がい者をどのように表現するのかがすごく気になって見続けた。『普通』と言われる健常者たちと『障がい者』の壁がよく描かれているような気がする。もちろん実際の障害は『個人差が大きい』のかもしれない。

社会的な壁や感覚的な壁を取り払ってラファエルを通してアストリッドが変わっていく様子が丁寧だなと思った。


ただ、『普通』と言われる人の中にも、自閉症のような傾向を持つ人で病的とは言えないというグレーな人たちもいるわけで。
全てがきっぱりはっきりと分かれるわけでもないのだろうなと思う。ある意味ではラファエルもなかなかの曲者な性格とも言えるわけで。

でも、反対の性格と思われる二人が少しずつお互いを理解して、近づこうとする姿がいい。アストリッドは障害のために潔癖症に近く、細かい事が気になり、『予定されている行動』にこだわる。対して、ラファエルは……一言で言うと雑。突飛な行動も多い。

反対だからこそ、理解できる瞬間がすごく良い。


ついでに私は、アストリッドの資料室のシーンが好きだ。あれだけの書類と文字とデータの中に埋もれて仕事が出来るなんて、素敵すぎる。と思ってしまうくらいなので、アストリッドとラファエルのどちらに近いかと言われたら、アストリッドの方が近いんだろうなと思う。


シーズン2も楽しみにしている。