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「人間失格」を読んで

2023/07/15

青空文庫で、「人間失格」を読んでみた。

女と酒と薬におぼれた男の話だった。でも、実家が金持ちで最後は別荘でひっそり暮らす極楽付き。


主人公の子供時代は「普通」で少し感性が人と違う。そして、美形なために性被害に遭うというものだった。(この辺りで普通ではないのかもしれないけど)
その後は、学業に身が入らず、女に頼り、女のヒモになって暮らし、心中事件を起こし、生き残る。
でも、どの女性も優しいので、二股をかけられていても帰って来なくても許してしまう。


短編だからなのか、イマイチピンと来ないまま「ダメな男の話」としか読めなかった。


分からない。時代の違いも大きいのかもしれない。規範が緩い。子供に手を出すという部分から、意味が分からなかったが、最後の使用人の婆さんが手を出してくる……というのも分からない。ただ、この時代の『婆さん』は40代でもおかしくはないので、ありえなくはない。現代感覚で『婆さん=60代以降』と考えると体力気力性欲すごいなと思うけど、40ならあり得る。


主人公は捨てられた人間だから何をしてもいいという事なのだろうか?
大人しくやられっぱなしなのも分からない。(体力が落ちている時に襲われたという事なのだろうか?)


細部に謎が多くて、分からない。いや。よく読めよという事かもしれない。共感できないので上手く呑み込めないだけかもしれない。


坊ちゃん』の時にも同じような違和感があった。


とにかく、酒と薬で身体を壊してボロボロの人間になる話だった。