探偵倶楽部 (角川文庫) 文庫 – 2005/10/25 東野 圭吾 (著)
普通に普通の推理もの?
いくつかの作品が入ってる。
探偵(倶楽部)は最初から最後まで『ミステリアス(謎)』なまま終わる。
推理もほぼ自力で頑張る事になる。探偵の余計な推理は最後になるまで挟まれる事が無い。
これはこれで、たぶん面白いのかもしれないけれども……共感するキャラが居なくて面白くない。
『犯人は誰?動機は?』
『探偵倶楽部への依頼者は?』
『探偵倶楽部に何を依頼した?』
さらに『探偵倶楽部は真実を話すのか?』
という、……事件とはちょっと外れる謎が気になってしまう。
探偵倶楽部は『会員制』で、高い会費を払える人達のものらしい。
一般庶民として過ごしているので、そんな階層の人達の事が分からない。
個人的には途中で、「この人が犯人かな?」と思う話が多くて、そのまま……ということが多くて……つまらない。
・偽装の夜
……登場人物がちょっと多くて、推理云々の前に『誰が誰でどんな関係か』を理解するのが大変だった。
話自体は判りやすくて、殺害理由もはっきりしていて好き。(ラストは意味不明だったけれど)
・罠の中
最初にかなりのヒントがある。で、そのままの結末。ただ、途中が嫌い。
・依頼人の娘
これもストレートな話。探偵ものと言うよりも家族の話。
・探偵の使い方
これもそのままな話。一番つまらなかった。
・薔薇とナイフ
二転三転して疲れたけれども、結局、最初に戻った話。
イマイチ好きではない。
続きがあったら読みたいかと言われたら、読みたいとは思わないかな。