はなの家に行ってきた。
隣町にあるけれども、行った事が無かった。
父が唐突に「行ってみるか」と言いだして、行ってみた。
写真はない。
唐突過ぎて、デジカメを持っていなかった。元々は『家族でお昼を食べに出ただけ』。
すごい場所にありました。
『山の中』という予想はしていたけれども、予想以上の山の中だった。
車の行き違いできません……みたいな道を通っていくとか。よほどのファンじゃないと行かない場所だと思う。
途中で、女性が運転する車がバックしてきていた。たぶん、『道を間違えた』とか思ったんじゃなかろうか?
気持ちがすごくよく判る。こんな道を行くなんて、不安しかない。
山道に慣れていて、車が行き違いできなくてもどうにかできる自信のある人しか行っちゃダメだと思う。
で。そんな不安になりそうな道の先に「はなの家」がある。
アニメ映画『おおかみこどもの雨と雪』の
雨と雪が転げまわっていた家のモデルになったところ。
家の前(?)の畑(……だったのか?)には電気柵が張り巡らされていて、アニメの中にあった『動物に作物を食い荒らされる』という現実が目の前にあるんだなーと思った。
家の前とかアニメと一緒。
家の中は自由に見学可能だった。ファンアートが沢山。
首だしの看板もあった。
お風呂場や台所、土間。
母曰く「おばあちゃんの実家みたい」と。おばあちゃんの実家は今は人手に渡ってしまっていて、私は行った事が無いけれども、母は小さい頃に何度か遊びに行ったらしい。
かまどがあって、土間があって……馬を繋ぐ厩があって。
入り口が低くて…。昔って天井と言うか、入り口の高さってそれほど高くない。
よく見ると、柱を増やしてあった。耐震性とかの関係かな。
お風呂場は後からアニメに合わせて、設置したのだとか。
……アニメのモデルになったとはいえ、家の中は違うという事らしい。
人もそれなりに居た。山奥なのに。山奥なのに、人がいる。
ファンってすごい。と、さほどファンではない私は思ってしまう。
はなの家は気楽に行ける場所ではないという事だけは判った。