町田 翠 (著)
ようことよしなにを図書館で借りて、読んでみた。私が住んでる町の話が描いてある。連載当時（？）ぐらいは結構、話題になっていた。そのせいか１巻は２冊もあった。
とはいっても、「地元が描かれているから」という理由での話題でしかなかったように思う。
個人的には、そーいう話題はポチポチあった。私が高校生の時も、学校の子が漫画デビューして高校のシーンが、この高校の絵。
という事でちょっとした話題になっていた。校内のお知らせに載るくらいの話題。
読んでみた感想も、何かそんな感じだなと思った。特別面白いわけではないし、特別に「おぉ」と思うような事もない。この背景の場所知ってる！！これって、ここだよね。という面白さはあるけれど、それは住んでいるからそう思うだけで、これが全く知らない街だったら面白くはない。
（さらに言うなら、『昔はこうだったよね』という思い出話ぐらいにしかならない）
どこにでもある田舎の話……で終わってしまう。別にこれ、この町じゃなくてもいいんじゃないの？とさえ、思ってしまう。
それくらいの平凡な話。
でも、この町の事を描いているから話題になる。……そこで、ファンを掴むという方法はありだなと思った。
と、なんか、悪くしか言ってないなぁ。
でも、絵もイマイチ。話も……盛り上がりに欠ける。
田舎の女子高生が、音楽をやる。スキー場や学校の体育館で発表する。ネットに載せてた音楽の動画に変なコメントが付く。専門学校への勧誘コメントだった→東京に行こう。
主人公は専門学校に夢を膨らませるが、友達はそうでもない。些細なことから仲たがいして、音信不通に。
東京に行ったけれど、才能が開くわけでもなかった。
数年ぶりにライブ参加してそこに友達が見に来てた。昔と同じように楽しく話せたよ。円満。
みたいな。
……いや。お友達はアメリカ（だっけ？）に行って、歌ってるんでしょ？
そっちの方が面白そうと思ったけど、そーいうサイドストーリーは出ないのかな。
妹は１巻の帯に「今はもういない友達へ」と書かれていたので、
死ぬ話？と思っていたらしい。
……んなわけないとは思ったけど、ラストに再び出会ってるので「今はもういない時期」の話もない。
釣りとかあおり文句ってやつだとは思ったけど、煽りすぎじゃないの？ 妹のように誤解して読む人もいそうだと思う。