13ヵ月と13週と13日と満月の夜 単行本 – 2003/5/1
アレックス シアラー (著), Alex Shearer (原著), 金原 瑞人 (翻訳)
『13ヵ月と13週と13日と 満月の夜』もアリスと一緒に図書館で借りた。
借りたというか……妹が借りたいと言ったので、私のカードで借りた。
妹の図書館カードは姪っ子の絵本で上限いっぱいだったから。
読むつもりはなかったけど、延長したし……アリスは読み終わったし。
でも残り3日……無理かな?無理なら無理でいいや。と思いつつ、読んだ。
残り3日間だったけど、実際には二日間で約400Pを読んだ。
アリスと比べると文字は大きいし、言葉も判りやすい。
物語も引き込まれるし、面白い。
が、問題は私の頭だ……睡眠時間を削って読んだので、眠い。
ラストは睡眠不足の頭痛との戦いの中で読んだ。
表紙には
『わたしの名前はカーリー。
いま、わたしに
すごいことが起こってる…』
と書いてある。
「すごいこと」って何だろう?と惹きつけられる。
最後の方には読者の感想が綴られている。「すごい」とか「泣いた」とか、そんな感じの……
そんなに泣ける話なのかな?と思って読み進めた。……残念ながら、私はこれでは泣けなかった。
が、面白くなかったわけではないし、つまらない話だったわけでもない。
少なくとも睡眠不足の頭痛と闘いながらも『読みたい』と思わせる物語だった。
物語は「カーリー(主人公)」の自己紹介から始まる。
そこで、カーリーが明るいユニークな子供な事が判る。頭の中にかすかに残っている、『赤毛のアン』みたいな感じな気がした。
話が進むと、途中で主人公が消える。
主人公は影も形も消え去って、親友となる『メレディス』の話が思った以上に長々と続く。
……妹はここで、最初の登場人物紹介に戻って「カーリー」が主人公であることを確認したらしい。
確かにそれくらい、長い。
けど、物語がつまらないわけではない。『メレディス』の話も面白い。
表紙やタイトルからは『ファンタジー』な感じはあまりしなかったけれど、『メレディス』の話は現実から離れてファンタジーへと話が進んでいく。
この辺りで、話の筋がほぼ判る。問題が提示されて、それを解決するためには……という話になると思っていたのだけれど、
物語の真ん中で、前半の話がひっくり返される。
あまりにも盛大にひっくり返ってしまうので、何がどうなっているのか一瞬分からなくなった。
が、眠かったので私は『判らないまま』読み進めた。
『誰が誰の身体に入っているのか』が分からなかったのだ。
魔女姉妹の名前が全く頭に入って来なかったせいもある。
後半は色々と考えさせられつつも、話は面白いまま進んでいく。
施設に居る祖母の事を思い出した。
祖母もこんな思いでいるのかなと思った。
面白かったけど、王道だなぁとも思う。安定した面白さなのかな。
睡眠不足の気持ち悪さで吐いてしまう前に寝よう。
おやすみなさい。