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「バースデイ・ガール」を読んで

2024/01/15

バースデイ・ガール 著:村上春樹


バースディ・ガールを読んでみた。
『ねむり』と同じく、図書館で借りてきた。
隣り合って置いてあって、似たような装丁だったので、似たような感じかなと思った。
どちらも短編で100Pもない。絵もたくさん入っていて、サクサク読める。
字が少し小さいのが難点だけれども、文字数は多くないので目が悪くないのなら大丈夫。


というわけで、感想…。
なんだか、ドラえもんみたいだと思った。
ネタバレになってしまうケド、単純に言うと『お誕生日にお願い事をかなえてもらう話』
ただし、何を願ったのかは書いてないし、叶ったのかも不明。
そして、最後には「あなたなら何を願う?」と問い返してくる。


これはこれで、考えさせられる。考えさせられるけれども、それは「物語の事」ではなくて
『自分なら何を願うか』という点に考えが行きついてしまう。
何を願うだろう?と改めて考えるが、特に思いつかない。

そんなものかなと思う。


あとがきは『二十歳の誕生日に何をしていたか覚えているか?』という話になっていて、それについては一瞬で「覚えてない」と思った。

本当に覚えていない。
二十歳が終わった二十一の誕生日前後ならば覚えている。
なぜなら『忘れたいことばかり』だったからだ。
という事は、二十歳の誕生日はいつもの通り平穏で平和な一日だったのだろうと考える。


ならば願い事は
『平穏で平和な一日が続きますように』だろうか。

こうやってブログを書いて小説を書いてイラストを描く……そんな日々が続くのが願いかもしれない。


バースデイ・ガール 著:村上春樹