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漫画「税金で買った本」を読んで

2026/04/28

漫画「税金で買った本 8巻まで」と「公式 ファンブック」を読んでみた。

まずはファンブック。
漫画を読む前に読んでしまった。面白い。図書館の話がこれでもかと入っている。
同時に『これがすべてではない』『図書館によって違う』という文面もあちこちにはいっていた。

漫画をあまり置かない理由も『紛失・汚れのリスクが高い』とあって、なるほどなぁと思う。確かに手に取りやすい分だけ貸し出しは増えるけど、リスクも増える。あとソフトカバーもハードカバーよりリスク高めだからとあった。
個人的には漫画は図書館にはないと思ってるから、あったらラッキー程度の感覚で借りてる。最寄り図書館では『児童書』の脇で目立たないスペースなので、寝転がって漫画を読んでる子どももいる。(下は絨毯っぽいけど土足で出入りする場所なのに)

書籍ガイドも読み応えあった。移動図書館や図書館ガイド、ギャラリーに設定資料など盛りだくさんな情報がある。

読んでるだけでワクワクした。さて、漫画を読む。

1巻
ヤンキー石平君と図書館の出会いから。……キャラクターだけ見てたら、面白キャラにしかみえなかった石平君。ヤンキーっぽさは感じないけど、『ちょっと悪(自己中心的)』だけど『素直』なキャラで動かしやすいんだろうなと思う。

匂い問題は少し疑問にも思う。『ゴミ屋敷』が臭いにおいとして分かりやすいのはわかるけど、私が本を借りていて気になるのは『洗濯用洗剤・柔軟剤』の匂いの方。
ゴミ屋敷の匂いが付いた本は手にしたことがないけど、洗剤の匂いは何度かある。私は我慢して読み切ったけど、アレルギーがある人は無理な気がする。そういう問題も取り上げて欲しかったなと。いや。この後に出てくるのか?

『汗』の匂いが染みついた本は手にしたことがある。古かったからというのもあるけど、それだけたくさんの人が借りたんだなと思ったんだよな。あれは、『誰かひとり』というよりも『たくさんの人が触れた匂い』な気がするけど、そういう場合はどうするんだろう。
匂い問題は色々と大変だよね。

2巻
読み聞かせの話が面白かった。乗せられる石平君がかわいい。

寄贈本の事情もなるほどと思った。母は昔、図書館に寄贈しようとして断られて、今でもときどきぐちぐち言う。でも母も『図書館も置く場所がない』というのはわかってて、たぶんその時のやり取りに悪い印象を持ってしまったから、今も愚痴りたくなるんだろうなと思う。
やり取り一つで印象が変わるので、きっぱり『要らない本』というのはちょっとなと思うけど……どういえば角が立たないのかはわからない。当時は新古書店もないので、本は溜まる一方だったろうし。
こういうのって『必要としてる人に手渡したい』という想い自体は悪くないんだよな。『必要としてる人にどうやって渡すか』が問題なわけで。
時々図書館に『リサイクル本』として自由に持って行っていい本があるのは嬉しいし、自由に置いて行っていい場所があるのもいいなと思う(こういうのも図書館ごとに違うんだろうけど)

3巻
いろんな利用者さんがいる。私も汚したら焦るけど、伝えるの忘れててごめんなさいと思う。返すとき、忘れちゃうの。大きな汚れじゃないけど、どうしようみたいなのとか。本の端っこがかじられた時は目の錯覚かと思った。まさか、ネズミが本を齧るなんて思わないじゃん。伝えようと思ってたのに、結局忘れてしまった。

選書会議の下準備が読み応えあった。みんなそれぞれ想いはあるんだなぁと。

4巻
結局、漫画は扱いが難しいということがわかった。
利用者さんたちのエピソードがそれぞれしっかりあって、読みごたえがあるけど、印象にはあまり残らなかった。図書館である必要がそれほどないような。ぬいぐるみのお泊り図書館は楽しい……けど、それ、必要なの?とも思ってしまう。ぬいぐるみを写真にするより、『真夜中の図書館』のちょっと不気味でワクワクする写真の方がほしい。入りたいけど、入れないならせめて写真だけでも。

5巻
嫌味な正規職員が出てくる。……図書館で働く人は非正規が多いという情報があるからかな。ネット上で『本を探してくれる係』と言ってる人を見かけた。『係』にしちゃうの怖すぎるんだけど。非正規でも資格必須がほとんどだし、資格がないなら「探せない」
という事が漫画にも書いてあった。主人公の石平君は学生だから『探せない』。本を返すお仕事メイン。
ただ嫌味な正規職員の話はちょっと無理やりっぽい感じだなぁと。他の会社でもこういうのあると思う。

6巻
移動図書館の話は、なるほどなぁと思う。……最寄り図書館にはそういうのないけど、『公民館の一角で出張図書館(週に一度、特定の時間だけ開いてる)』みたいなのはやってるみたい。行った事ないけど。
いろんな図書館の形があるんだなと思う。
そして、匂い問題がまた出てた。今度は『わきが(病気)』の問題。……距離をとる(人が少ない場所に案内する)という解決策なのいいなと思う。ニオイ問題は距離をとるのがいいんだろうな。

7巻
蔵書点検、楽しそう。図書館によってバーコードの位置が違うというのもなるほどなぁと思う。最寄り図書館は裏面左側で固定されてるのかな……と思ってるけど、どうなのだろう。
あとは紫の封筒の迷惑利用者さんの話は匂わせで終わってるような。あとから出てくるのか。と思ったけど8巻にも出てこなかった。

8巻
お友達の灰坂君のお話……に限らず、意外とこの物語って家族がちゃんと出てくるなぁと思う。でも、主人公の家族は出てこないような。いや。主人公が子どもの時に本を借りたけどずっと返してなかった親が出てきたんだっけ。……どういう親だよと改めて思う。
そして、芥川賞と直木賞の話も……。たしかに直木賞って誰なのか知らないし、作品も聞いたことないな。芥川賞が純文学で、直木賞が大衆文学というのは以前少し調べた時に出てきたのでしってたけど、そっか、作家さんが元々そんな傾向の作品だったから賞もそうなってるのか。純文学と大衆文学の違いがよくわからないので、直木賞と芥川賞の違いもいまいちわからない。そして、受賞作をいくつか読んでみたけど、めげたので本は好きに読むんだ。


8巻まで読んでみた。図書館にあったのはここまでだった。
ちょっとした図書館ネタを楽しめた漫画。ごちそうさまでした。

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