WEB小説「Duty 作:Kfumi」を読んでみた。
心霊オカルトホラー系……なのかと思えば、シリアスミステリーだった。
ある日突然始まった『審判』。『罪人』になったクラスメイトが次々と死んでいく。
要素だけで好みど真ん中。最初から『霊の祟り』として探偵役の主人公たちが動くので、そうなのかな……と思って読んでしまった。ただ、この流れで『霊の祟り』ではあまりにもつまらない。とも思っていた。
でも、ラストは急展開で、『文字描写ならではのトリック』も使われていて、引き込まれてしまった。
なにこれ、すごい。好き。こういうのテレビドラマだと難しいし、漫画だと露骨すぎる。小説の文字表現故の『曖昧さ』がうまく読者のミスリードを引き寄せている事が、すごくいい。
ただ、ラストがあまりにも急展開すぎる(もう少し、読者側にヒントが欲しい)のと、そこまで完全に『隠せる』ものなのかなという疑問はある。その辺りは物語のお約束として突っ込まない部分でもいいのかもしれないけど。
終わりが少しあっけないけど、全体としてはまとまっていて、最後のどんでん返しが好きなので、満足。