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絵本「木のすきなケイトさん」を読んで

2024/07/14

木のすきなケイトさん: 砂漠を緑の町にかえたある女のひとのおはなし 大型本 – 2015/9/1
 H.ジョゼフ ホプキンス (著), ジル マケルマリー (イラスト),
H.Joseph Hopkins (原名), Jill McElmurry (原名), 池本 佐恵子 (翻訳)

木のすきなケイトさん: 砂漠を緑の町にかえたある女のひとのおはなし

絵本「木のすきなケイトさん 文:H.ジョセフ・ホプキンズ 絵:ジル・マケルマリー 訳:池本佐恵子」を読んでみた。

サンディエゴ(砂漠の町)に木を植えた、キャサリン・オリヴィア・セションズ。通称ケイトさんの物語。
事実に沿って書いてあるので、物語としては少し味気ないような気もする。でも、伝えたいことははっきりしている。
女性差別の強かった時代に大学を卒業した女性だけど、メインはそこに置いてないのでさらりと書かれてる。大学卒業時点で『カリフォルニア大学をはじめて科学者として卒業した女性』となってるので、おそらくその後の人生も『女性』というレッテルを張られ不当に扱われたシーンはありそうだけど、それ以降の人生では『女性だからこうなった』ということは書かれてない。

ただ、砂漠の町で木を育てようとして試行錯誤したことと、それが認められて町の公園に木を植えることになった事が書かれてる。

『木が好き』だから。
砂漠でも命をはぐくむことができると知っていたから。『信じていた』ではない事がすごいなと思う。大学で学んだ知識で『知っていた』から、その知識を基に動いている。

学ぶことの大切さと、好きなものの大切さを伝える絵本。


『木のすきなケイトさん』