かべのむこうになにがある? - – 2018/3/5
ブリッタ・テッケントラップ (著), 風木一人 (翻訳)
絵本「かべのむこうになにがある? 作:ブリッタ・テッケントラップ 訳:風木一人」を読んでみた。
赤い本の隣に青い本があったので2冊の絵本を借りてきた。
こちらは赤い本。壁の向こうに何があるのか気になったネズミさんの物語。
壁に囲まれていて、何があるのか誰も知らない。ある日、外から来た鳥さんに外に連れ出してもらって……
壁は『心の中にあった』という作品。
分かりやすいし、絵柄も可愛いので好き。壁の外がカラフルな絵なのもいい。
ふっと心が軽くなるような絵本。
壁の中のくたびれたライオンは『壁の外は闇だ』という。でも、最後の最後から出てくるというのもいい。「こわくてくらいやみ」の世界だと思ってた壁の外へ勇気をもって踏み出すと「すばらしい」世界へと変わっていく。
子供向けの可愛い本だけど、こういうのは大人の方がぐっとくるような気がする。
子どもの頃なんて『壁』と言われてもよくわからないくらいに『自分の世界が全て』なのだから。
むしろ、壁を感じるようになるのは成長してから。
そんなわけで疲れた大人になってしまってる私は心に刺さってしまった。
絵本、いいなぁと思う。