私が見た未来 完全版 – 2021/10/2 たつき諒 (著)
「私が見た未来 完全版 著:たつき諒」を読んでみた。
TVでも話題になっていた漫画です。東日本大震災を予言したと言われる漫画……を中心にあれこれ書いてある。
この漫画家さん『名前を見たことあるような……』と思ってたけど、怖い話系だったのか。たぶん、その系統の漫画でどこかで見かけたのかも。とはいえ、はっきりと覚えていなかった。そしてこの漫画もTVで話題になるまで知らなかった。
図書館にあったので借りてみた。(図書館にこれがあるとは思わなかった)
ただ、テレビでも『予知かどうかは分からない』と言っていたように、本の中でも『予知なのか分からない』となっている。だから、2025年7月5日の大災難も当たるも八卦当たらぬも八卦……みたいな感じなのだろうなと。
内容はがっつりスピリチュアルっぽいので、苦手な人は注意。でも、スピリチュアルに傾倒しているのかといえば、そうでもない冷静な判断も書かれていて、作者さんも占いやオーラや視える人には半信半疑の目を向けている。
完全に信じていないわけではなくて『解釈を間違える事が多々ある』と言うような感じで書かれていた。たしかに、目に見えないものは『目に見えるものとして解釈しなおす』作業が必要で、この辺りでずれが生じる事は多々ありそうだなと思う。
期待しながら読んでしまったけど、TVで言っていた以上の事は特に書かれてなかったのでがっかりしてしまった。細かくゆっくり見直すには漫画(本)の方がいいという点では無駄ではなかったけど。
後半は作者さんの怖い話系の漫画が収録されている。
怖い……怖い話はふつうに怖い。ありきたりなのだけど、短くて最後まで怖いので『怖い』
本の話とズレて『2025年7月5日の大災難』について思ったことを書く。
話は外れるが実は弟の子供の誕生日が7月5日。数日前に知った日付が、本に出てきて少し驚いた。
本には『その後は空しさと空虚だけの人と光り輝く未来と愛だけの人に分かれる』となっている。これスピリチュアルの世界では定期的に出ている話だなと思ってしまった。
『××年×月以降は世界が分かれて、幸せな人と不幸せな人の世界になるんだよ』という話は腐るほど見かける。たぶん、それを信じてる人にとってはそうなのだろうけど、大半の人にとっては、いつもの日々でしかない。
それ系統の話なのねと思ってしまった。予言かどうかは一旦置いておくとして、『光り輝く未来になるために、今から準備して』と言われると……防災グッズを用意してと言われた方が分かりやすくて準備しやすいと思ってしまう。(うちは準備してないけど)
「心の時代がやってくる」というのも、がっつりスピリチュアルでわかりづらい。
東日本大震災の時だって、似たような文面は目にしていた。
そして今、汚染水の排出という……『むなしさと空虚だけの世界』なのか、こちらはと思ってしまうような現状なのだけど、どこかで世界が分岐していて『汚染水の排出をしていない日本』なんてものが存在しているのだろうかと思ってしまう。私はうっかりこっちに来ただけでどこかで何かを変えていたら、全く違う未来分岐に向かっていたのか。
ただ、こういうものの証明は難しい上に考えるだけ無駄な気がする。
スピリチュアルな世界では『肉体は存在しない』らしいが、現実的にはここには『肉体が存在』して、肉体が世界を認識するしかない世界だ。
肉体のない世界の事だけをあれこれと言われても、肉体のあるこの世界では理解が追い付かないし、認識も追いつかない。
肉体のない世界では、過去も今も未来も一度に存在するのかもしれないけど、肉体ある世界では過去があって、現在にいて、未来はまだないのだから。
そんなわけで、約二年後の7月5日を覚えていたら『何もなかった』と笑っておこうと今から思っている。忘れている可能性の方が高いけど。