私はどこで生きていけばいいの? (世界に生きる子どもたち)大型本 – 2018/6/18
Rosemary McCarney (原名), ローズマリー マカーニー (著), 西田 佳子 (翻訳)
絵本「私はどこで生きていけばいいの? 文:ローズマリー・マカーニー 訳:西田佳子」を読んで
暑いので図書館で借りる本は「考える必要のない絵本」にした。
難民のお話。
子供に難民の説明をするのにちょうどいいかもしれない。短い言葉と写真が綴られている。
最初にマララ・ユスフザイさんの難民キャンプでの講演の話が簡単に載っている。マララさん関係の本なのかなと思った。
難民はふつうの人が国を追われてなってしまうものという事。
日本だと『不法滞在』という事になって、犯罪者のように見られるけど……難民はなりたくてなってるわけではないので『やろうとしてそうした犯罪者』ではない。
日本の難民申請が通りにくいのも問題なわけで。(その前に、よくこんな島国に来ようと思ったなとは思う。情報がなさ過ぎて、先進国というイメージ先行で来るのだろうか?)
もし難民が正しい情報を持たずに日本に来てしまって不幸だというなら、ちゃんと日本は『難民申請しても通らない国です』という広報を海外にしっかりとしてほしい。
姪っ子にも時間があったので、これを簡単に見せて説明した。
日本人も海外で難民申請して通った事例があるんだよという事まで含めて説明。(事例があるというだけで、どの国でも日本人を受け入れてくれるというわけではない)
受け入れ理由が『男女差別が酷く、日本では人権が保障されていない』というようなものだったという事も。(フェイクの可能性もあるけど、確かめようがない)
日本人が難民になるには、海を越える必要があるので難易度が高い事も説明。陸続きの大陸の人たちと違って、島国は『国を出るだけで、死を覚悟する必要がある』と思う。
……絵本の話とズレたので、絵本に戻る。
絵本は寝床もなく、安心できる場所もない。住処もテントやむしろの家や階段の下かもしれない。ベッドがあればいい方だけど、そのベッドも一人で使えるわけではない。
最後はそれでも『希望はある』
難民を笑顔で迎えてくれる一人にあなたがなりますように……と結ばれている。
大人が読む絵本……と思う。
絵本は難民の話だけど、「家がない人」と考えたら日本にもたくさんいそう。
温かく迎え入れられないなら、せめて石を投げる事がないように。
そして、安易に『難民』という言葉を使ってはいけないというのもネット上で見かけた。
安易に『○○難民』と言ってしまうけど、難民の人たちの事を知っていたらそんな簡単に使えないはず。言われて気が付く事は多いけど、私もハッとしてしまった。私もこの先は気を付けよう。
絵本の話とズレそうなので、この辺りでやめておく。
難民に興味がなくても、写真をパラパラ見るだけでも『世界の人々』の様子が分かる。お勧め。