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「すみっコぐらし 心理テスト」を読んで

2024/02/27

すみっコぐらし 心理テスト (キラピチブックス)
– 2017/12/5 阿雅佐 (著), サンエックス (監修)

「すみっコぐらし 心理テスト 著:阿雅佐 監修:サンエックス」を読んでみた。

すみっコのキャラ紹介が最初に載っている。それだけで満足してしまった。

以降、ただの占いへの批判です。






肝心の心理テストに関しては、いつになったら心理テストが『男の子』や『同性愛』も含んで書かれるのかなと思う。

占いの世界はがっつりと『女性向け』が多い。女性の方が占いが好きだからという事だが、確かにその傾向があるかもしれないが、男性の占い師がいないわけではない。なので、男性も占いを楽しみたい人はいると思う。

が、子供向けの本でさえ『女の子向け』という事がありありと分かる。

性格については、そうでもないが、『恋愛』になると『男の子にモテる』と、読み手の対象が女のコという事が分かる。


いや。男の子が好きな男の子向け?

それはあまりにもマニアックだ。


『あなたのモテ度』では『男子のハートを掴んでいる』『男の子にモテモテ』『男子にモテる事より、女子との絆を大事にする』となっている。男の子が好きな男の子が『女子との絆を大事にする』というのは微妙だ。男の子が好きな男の子だって、男の子と友情を育みたいかもしれない。同じように女の子が好きな女の子にとっては『男の子にモテる』ことはどうでもいい事だ。


さらにわかりやすいのは『その曜日が似合う男の子をイメージしよう』というテスト。

その中に『金曜日に当てはめた人 付き合ってみたい人』となっている。
男の子と付き合う人用の本という事が分かるが、男の子が好きな男の子…でも当てはまるのだろうか?

この本が女の子向けだと一番わかるのは『友情編1 あなたのクラスでのキャラ』の結果に『愛されじょうずな妹キャラ』という風に書かれている。『あなたはどこかほうっておけない女の子だと思われているよ』

はっきりと『女の子』となっていることからも、この本が男の子に向けられていない事が分かる。


いやこれは元々『キラピチ』という女の子向けの雑誌に掲載されていたからとでもいうのかもしれない。確かに、『女の子向け』雑誌だが、一冊の本にする時には女の子向けの部分を変えてもいいのではないだろうかと思う。

すみっコのキャラクターが女の子向けなのかは、よく分からないが。キャラクターは女の子も男の子も楽しめるのだから。



男の子も同性愛も含まれる『占い』の本(できれば、子供向け)に出合った事がない。
いつになったら、そのような本に出会えるのか。私が生きているうちに出会えるのか。既に存在しているなら、知りたいとすら思う。



と、本とは関係ない事をつらつらと書いたけど、個人的には占いも心理テストも好き。
好きだからこそ、もっと間口が広がるといいなと思う。


『女の子・女性の異性愛者』のための占いや心理テストの本には、がっかりしてしまう。

『すみっコぐらし 心理テスト』