『飛ぶ教室』を読んでみた。
図書館で借りた。
重いものは読みたくなくて、児童文学なら軽いかなと思って。
で、感想……。
所々に入る言葉が古くて、意味が分からない部分があった。
物語の邪魔になるわけではないけれど、頭に物語が入って来ない。ぶつ切りになってしまう。
意味が分からないのに頻繁に出てくる『アホイ』は調べてしまった。
ヨーロッパの挨拶らしい。
何でそのままなのだろう。訳すか、注意書きが欲しいところ。
登場人物は基本5人で多くも少なくもない。最初はちょっと戸惑ったけれど、覚えてしまえば大丈夫だった。
ただ、名前が似てる登場人物がいて、それは何度も確認しながら読んでしまった。
舞台はドイツの寄宿学校。時期はクリスマス前。
内容は……ううーん。何と言えばいいのか。いろんなテーマが詰まっているとは思うし、悪くはないのだけれども。
私が女だからなのか、暴力が好きではないからなのか……。
最初の方のドタバタは、気分が全くのらなかった。よくある(?)男の子達の意地の張り合いみたいな感じ。
殴られたから殴り返そう……っていうの悪くはないんだけど、個人的には好きではない。
その次の、『勇敢でない奴はダメだ』みたいなものも……言っちゃえばただの自己否定で誰にでもある部分。
だから、飛び降りるというのは、理解は出来ても共感できない。
話は悪くないし、テーマも判るのだけれども、所々が『男の子特有の話』に見えてしまって、置いてきぼりにされるというか、共感できないというか。
「なんでそうなる?」と突っ込みたくなるというか。
『飛ぶ教室』はクリスマスの出し物のタイトル。
脚本作って5人で練習して、その間に上記のようないろんな出来事が起きる。最後は素敵なクリスマスのお話しで締めくくられていて、後半は読みやすかった。
新訳読んでみたいな。「アホイ」はやっぱり「アホイ」なのかだけでも知りたい。