よぶこどり (大人になっても忘れたくない、いもとようこ名作絵本)
浜田 廣介 金の星社 2005-11-01
『よぶこどり』を読んだ。
こちらも「蜘蛛の糸」と同じく絵本。
絵本ではないけれど、いくつかの話が入った本としてなら実は家にある。
子供の頃から読んでいる、お気に入りの物語。
持っている本には『よぶこどり』だけではなくて、他の話も入ってる。
小学校中学年用の本。
私の本ではなくて、元々は母の……いや母の兄か姉かな?の本だったらしい。
おばーちゃんの家からぶんどって貰ってきたのだ。
探したら、図書館に絵本がある事に気が付いて、借りてみた。
可愛いキツネの絵が描いてある本。……ではない。
キツネの話ではない。リスの話なのだ。
が、絵がキツネに見えてしまう。そして、妹も「キツネ?」と…。
ううーん。リスのハズなのだけれどもなぁ。
リスが鳥の卵を温めて、ヒナを育てる。
やがて、ヒナは自分が鳥だと気が付いて、空に帰っていく。
リスは毎日泣いて、ヒナの名を呼び、やがて鳥になって空を飛ぶ。
そして、ヒナを探し続ける。
という物語。
結局、リスさんはヒナには会えないままお話しが終わるのです。
悲しい話。なのに、好きです。
むかーしは、書いてないだけでリスさんはヒナさんに会ったんだ!と思ってた時もあった。
今は……どうだろうなぁ。会えなくてもいいんじゃないかなと思う。
鳥になって空を飛ぶのは死んだからで、結局は違う種族、違う価値観のものは一緒になれないのかなとも思ってしまうのです。
よぶこどり (いもとようこ名作絵本)