「100の講義」を図書館で借りた。
19の「当たり前」になるほど……と思ったので借りてみた。
途中からちょっと辛くなった。
「感情的はよくない」「正しいことをする」みたいなものが、ちょくちょく出てくる。
というか、繰り返される。
そこに絡まってるものが違うだけで、似たような事を続けている。
別に似たような事が続いていてもいい。
けれど、あまりにも「感情的はよくない」「正しい事を見つめればわかる」みたいな文面が続くと、
じゃ、その『正しいこと』って何さ?
と思う。
『その正しいこと』も個人の中の正しさで、誰にとっても正しい事なわけではない。
そんな事も綴りつつ「正しい」が続く……。
辛い。
「この人の正しさの基準は『それ』なんだな」
とは思うけれど、そう思えば「そんな事を言いたいわけではない。馬鹿はこれだから判ってない」みたいな文面が出てきて……
ぬあーーー。と思う。
いや。別に私の思った事に対して「馬鹿」だと書いてあるわけではない。けれど、自分の中と絡んでしまう。
泥沼である。
軽やかに読んでいた気分は半分くらいまで読むと吹き飛んだ。
最後の20くらいは苦行に感じた。
『常識』にとらわれない……けれど、『正しさ』に囚われてしまった。
最終的な感想は、個人のブログを読むのと同じようなものだな……だった。
ブログならば途中で「いいや」と思えるし、それでやめてしまう。
けれど、本は「せっかく借りたし、読もうかな」と思ってしまう。
それに輪をかけて、本の中に『頭は柔軟だから、出来ないと思っても少しずつでもやればできる』みたいな文面を見つけてしまった。「そうだよなぁ」と思って読み続けてしまった。
最後まで読む事が苦痛だった。この人の思考は理解できるけど、共感できない。嫌悪しか湧かない。という事が分かった。
この作家さんが好きな人ごめんなさい。
私は別にこの作家さん好きでも何でもないので、そう思ってしまっただけです。