雷が落ちてから2週間……。
インターネットが繋がりませんでした。
二週間ぶりのインターネット(*´▽`*)
てなわけ(?)で、雷が落ちた日の話を書いてみる。
三月の始まりの日。
まだ外が薄暗く私はぐっすり夢の中だった時間。
突然の振動と轟音で目が覚めた。
最初は地震だと思った。家が揺れて辺りがカタカタと鳴っていた。
が、その振動は何か変だと思った。
地震ならば、地の奥からのエネルギー放射の振動だ。
その揺れは……地の奥と言うより地面に何かが突き刺さって揺らされた感じだった。
何より音がある。地震に『ゴゴゴゴゴ』と何とも言えない音があるのはおかしいと思った。
揺れがあるとはいえ、立てる程度の揺れ。
それなのにゴゴゴゴゴとおかしな音がする。
音と振動がやんで、隣の部屋の妹と姪っ子を確認した。
まだ薄暗く良く見えない……静かだ。
もう下に行ったのかな。と思って、部屋を出ようとしたところで何かが布団にくるまってるのが見えた。
姪っ子はすやすやと眠っていた。
……わざわざ起こす必要はないかなと思って、下に降りた。
下では妹が「おかあさん、大丈夫だった?」と母にかける声が聞こえた。
「あんたは大丈夫?」とお互いに確認し合う声が聞こえる。
「大丈夫だった?」と私もその輪に入る。
「○○(姪っ子)は?」と妹が聞いてきたので、「静かだったよ」と返した。
「え??寝てるの?」「うん」
……一瞬の沈黙ののち。
「寝てるならいっか」という話になった。
「すごかったねー雷」と妹が言ったので、やっとそれが雷だと私にはわかった。
「雷だったの?」
「そうだよ。すごかったんだから。どこに落ちたんだろ?うち?」
そんな話を少しして、「電気どうする?」という話になった。
電気は消えている。全くつかない。
まだ薄暗いので妹はスマホの明かりを頼りにしていた。
とりあえず、懐中電灯を引っ張り出してくる。
夏の夜のお散歩に使ってたライトも活躍する。
うちは井戸なので、電気が付かないという事は水も出ない。
水のポンプを動かすブレーカーは外にある。
そんなわけで、外のブレーカーも確認することにした。
ブレーカーは落ちてない。
家の前にある街灯は消えている。
という事は、この辺りの電気が来ていないという事だ。
前を見ると先の街灯も消えている。
左を見るとその先の街灯は点いていた。
右の街灯は点いていない。
右側の辺りが雷の影響を受けているらしい。
ご近所さんの様子もうかがってみる……いつも明かりがついてる家の電気も消えている。
ブレーカーのせいでないのならばやる事はない。
「これ、どうしよう」
とお弁当などの準備をしていた妹が言った。
「電気が来てないし…水も出ないし、しょうがないと思う」と返した。
「大丈夫なの?」と母が聞いた。
「とりあえず、ご飯は大丈夫だから、○○(姪っ子)の分はどうにかなるけど……」
妹がいつも持って行っている汁物は温めてた途中だったのでどうにもならないらしい。
朝はいつもパンなので問題はない。
私は寝てるので食べない……(;^ω^)
情報がないかなーとタブレットを手に取ったところで、電気が来てない=モデムもルーターも使えない。事に気が付いた。
諦めて妹に「スマホで検索してーー」と頼んでみた。
「停電の情報はないよー」と言ってたけど、リロードしてみると出てきた。
停電約150件。
……この田舎で150件の停電って結構な範囲です。
姪っ子を起こす時間になっても停電は解消されません。
薄暗い中、ライトを電気の紐に括りつけて対応してみた。
「いつもと違うー。暗いねー♪」
姪っ子はいつもと違い状況を楽しんでいた。
姪っ子のこのポジティブな性格はいいなーと思う。
そのうち、消防車がカンカンと見回りの音を鳴らして走っていった。
その後に救急車がやってきた。
どこにいくのかなと見てると、田を挟んだ向こう側の家で音が止まった。
そのまま救急車がどこかに行く様子がない。緊急性がなかったのか?
雷の影響なのか。それとも違うのか。
「どうしたんだろうねー?」と言いながら、向こうの家の様子を見ていた。
そうこうしてるうちに、電気が点いた。
停電になってから1時間以上は経っていた。
妹達が出かけた後、何事もなかったように父が帰ってきた。
「どうして起きてるんだ?」といつものセリフを平然と言う父に
「雷が落ちたんだよ。すごかったんだから」と言ってみたが
「ふーん」……で終わった。
その後は特にこれと言った情報がなかった。というのも、インターネットは繋がらない。
外は雨でお散歩にも行けない。という状況だったからだ。
夕方のニュースで、田の向こう側の家の事をやっていた。
雷が家の木に落ちて耳の不調を訴えて、病院に運ばれたと。
そこでやっと、雷が落ちた場所が特定できた。
一番知りたかったニュースだ。
それが流れるまで私は「ピンポイントニュースが欲しい――。どこに雷が落ちたのか知りたいーー」と喚いていたのだ。
妹曰く、「会社の人はオール電化で全部使えなくて、カップラーメン持ってきてたよ」との事。
……それは悲惨だ(´;ω;`)
次の日は曇っていたが、雷の落ちた後を見たくてお散歩に行ってみた。
あちこちに木っ端が散っていた。
妹の話では、雷が落ちた日にここを通るとじゃりじゃりした感じがあったらしい。
雨で流されたけど、当日はもっといろんなものが落ちていたのかもしれない。
雷が落ちた家は電気工事の車がひっきりなしでした。
近くの電柱もだったけど。電話会社の名前の車もありました。
電気系統全滅したのかもしれません。
インターネットはどうやっても繋がらなかったので、父が「光に替える」と言い出した。
そんなわけで、光の工事が終わるまでの2週間、インターネットが出来ませんでした。
ちゃんちゃん。。と書きたいけど、実はもう少しだけ続きがある。
13日には雪が溶けていて、暖かいお散歩日和だったので田んぼの中を散歩した。
もちろん自分の家の田んぼ。
そうすると、こんなものを発見。
横に三十センチ物差しを置いてみました。
三十センチぐらいの大きさの木の破片です。
さすがにこの大きさのものが田んぼに落ちてると、機械が壊れるかもです。
雷が落ちた木との距離……どれくらいだろう50メートル以上はあるはずだと思ってるけど。
道にもたくさん木の破片が落ちてたとはいえ、この大きさのは見当たらなかった。
雷も落ちたのは一発だけ。
雨は降ってたけど、前後に空がごろごろ鳴っていたり雷が落ちそうな感じはしなかった。
一発で全部のエネルギーを出し切ったのかもしれない。
150世帯を停電にして、我が家のルーター君を壊してくれた雷。
そんな訳で改めて、雷の脅威を思い知ったのでした。
何だかんだと、震災の日も過ぎてしまった。
災害って震災だけじゃないと思った三月の始まりなのでした。