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「ポーの一族 春の夢」感想

2024/01/15

ポーの一族 春の夢 著:萩尾望都

懐かしの……と言うのもなんだかおかしい。
ポーの一族続刊ってことで買ってみた。


ポーの一族をリアルタイムで読んではいません。

母が買った漫画を読んだだけなので……
でも、あの世界観は子供ながらに引き込まれました。


正直あまり期待してませんでした。
良くも悪くも期待通りな感じですが、……うーん。正直、残念かなぁと思ってしまいます。

これを読む前に『残酷な神が支配する』を読んでたせいなのか、キャラが似てるなぁと思ってましたが……

レビュー見るとやはり似てるの声があるようで…そう思ったのは私だけではないみたい。



これ以外の漫画が手元にないので、記憶でしかないけど。
なんだかすべてを言葉で書いてあって……うるさい漫画になったなぁと思った。
新キャラがうるさいのに、エドガーもアランも喋りすぎててうるさい。
もっと静かな空気があったと思うんだけど、40年たって語りたいことが増えすぎて全部語った感がある。

たぶん、40年前のポーの一族には不要だったけど、欠けてたものを今、作り上げてる……みたいな。


春の夢を読んで思ったのは。
ああ。40年前のポーは不完全でその不完全さが好きだったんだなぁってこと。
春の夢はポーの一族を完全にするために書かれてるのかもしれない。
でも、たぶん、完全になったらそれはとてもつまらないのだと思う。(私の中では)


不完全だからこその愛しさをエドガーやアランやメリーベルに感じてたのかもしれない。



と、昔の作品から読んだ私は思ってしまうケド。
春の夢から読んだ人達はどう思ってるんだろう?とちょっと気になる。