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「耳なし芳一・雪女 八雲怪談傑作集」を読んで

2026/01/07

耳なし芳一・雪女~八雲 怪談傑作集 (新装版) (講談社青い鳥文庫 66-4) – 2008/8/30
小泉 八雲 (著), 黒井 健 (イラスト), 保永 貞夫 (翻訳)

耳なし芳一・雪女 新装版-八雲 怪談傑作集- (講談社青い鳥文庫)

「耳なし芳一・雪女 八雲怪談傑作集 作:小泉八雲 訳:保永貞夫 絵:黒井健」を読んでみた。

20話の昔話が載っていた。読んだ事があるものも多い。児童書なので、総ルビで難しい言葉にも説明がついていて読みやすい。

ただ、『神官』には少し首をかしげたくなった。神官が仏の教えを広げるのは言葉として違和感がある。仏の教えならば仏教なので僧侶か僧な気がした。この辺りは『英語を日本語に訳したため』でもあるのかなと。

耳なし芳一、雪女、むじな、おしどり、鳥取のふとん、までは読んだことあるけど、文章が違うな。少しの違いで印象が変わるんだなと思ってしまった。
特に耳なし芳一は、芳一が『有名になりたい』と思っているのかなと思わせる言葉があって、そんな生臭坊主だったかな……と思ってしまった。
鳥取のふとんは、物語が思ったよりもサクサク進んでいった。

ろくろ首、乳母ざくら、果心居士の幻術、羽根を折られた天狗、十六ざくら
乳母ざくら、羽根を折られた天狗、十六ざくら、力ばか、は読んだ事がなかった。果心居士はタイトルが以前読んだものとは少し変わっている。

えんま大王の前で、人を食う鬼、ちんちん小ばかま、も読んだことある。でもこれらも細部が少し違っていて新鮮。
茶碗の中の顔、やなぎの木の霊は読んだ事があるけれど、訳者が作品について『途中で終わっている』『物語として足りない部分がある』という解説が挟まれていた。話が飛んでいると思ったのは気のせいではなかったのねと思った。

玉の願い、がま、氏神のやくそく、かがみの少女、も読んだ事がある作品たちだけど、書き手が違うと印象が変わる。これって、書き手の物語に対する印象の違いもあるのかなと思った。ただ、どこまで『訳』で、どこから『書き手の思惑』が入ってるのかはわからない。

さらに言えば、これらの物語も全て原作(小泉八雲は物語を集めた人)があるので、原型はどこまで留まってるんだろうとは思う。
年号がやたらと細かく出てくるけど、昔の人はこういう物語から『歴史(年号の並び)』を勉強でもしてたのだろうかと思ってしまう。逆かな。年号を覚えているから、違和感なく読めたのかな。私は解説がないと、全然理解できない。


最後にはラフカディオ・ハーンの生涯を軽く書いてある。
楽しく読めた。ごちそうさまでした。


耳なし芳一・雪女

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